厨火力

わたしのお花畑~

復活のBetaRace

2020-03-10 21:31:22 | 日々徒然
ATOMIC SKIがまだREDSTERじゃなかった時代、丁度カービングスキーが出てきたころの時代。当時ヘルマン・マイヤーというアルペン選手が居ました。長野オリンピックでも金メダルを取っている選手です。そんな時代のDNAを持つのがBetaRaceという板。サイドウォールがないキャップ構造ながら、板の中心が凹んでいて、逆に両端が盛り上がっているという当時としては革新的なキャップ構造。のちにSALOMONも真似してモノコック構造と言われました。
デモ/レースカテゴリに存在する板ですが、不運だったのはビンディングシステムでした。誤開放の危険があるとされてリコールされました。そしてそのリコール、来月末で打ち切られるようです。
https://www.atomicsnow.jp/ski/news/Entry/atomic-ski-news/3244.html
実はBetaRaceは2本所持していて、そのうち1本はリコール対象ビンディングだったのでREDSTER EDGE GSになったのはご存じの通り。問題は残るもう一本の方。ヒールピース裏の製造年番号が1998年から2002年の物だとリコール対象です。



2003年1月製。わずか1か月の差ですがリコール回避。往年の名機を使うことにしました。



滑走面を見てみると、トップ部分が黄色いチェッカーフラグを模したソールで足元からテールまで黒いソールです。うっすらとストラクチャーが彫られていて滑走性能の高さがうかがえます。特に目立った傷もなく、17年前の板とは思えない状態です。ただこれにクリーニングも兼ねたベースワックスを塗って、ワクシングペーパーで拭き取ってみると見事に真っ黒。見えない長年の汚れがきちんと浮き出てきました。



17年の時を経てBetaRace復活です。157cmと短く、ラディウスは11.12mと小回りを得意としている板です。すっかり劣化して古文書のようになったビンディングの説明書を見ながらXX-7(283mm)を装着して前圧調、コバ高さ調整もばっちり。Race412ビンディングはトゥピースの開放値を無視して完全にロックする機構があるのですが、そのロックは解除しておきました。デモレジャーシーンではビンディングは外れないより外れる方が安全です。マイナスドライバーでひねれば簡単に切り替えることができます。調節が済んだので、滑走ワックスも塗って松之山温泉で滑ってきました。
良い、すこぶる良い。天気にも恵まれ若干の積雪がある整地バーンは一番得意としている板です。最近の板のようなたわみはあまり感じられませんが、独特のキャップ構造はほどよくねじれ、またねじり止まりをする。小回りが回りすぎない。ミドルターンからは小気味いい反発を感じる。古き良き時代の名機はここに蘇ったと感じました。もう小回り板要らねえな( ^ω^)





僕の幅狭甲低アキレス腱周り極細外反偏平足はXX-7という狭いブーツでも足が中で動きます。その動きを止めるためにこんなものまで仕込んでいます。かなりブーツが硬くなるを覚悟していましたが、BetaRaceとの相性は良かったようです。もうちょっと硬くしても良かったかも?あと3年はXX-7で滑るために、フレックスボルトは戻しておきます。

そう
3年後
あの
ラスト幅98mmとは思えない
中速滑走型残酷タイトフィットの
S/MAX 100
履くために。

リアスポイラーも抜いて完全デモ用ブーツにして歯を食いしばってゲレンデスピード違反するサルスキーヤーになるために。
3年もすればモデルチェンジされてまた別のブーツの方がいいということもあり得ますが。
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