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備忘録 「病気のこと 本のこと 映画のこと」 

東野圭吾 「夢幻花」PHP文芸文庫

2016年04月30日 | 
安定の東野作品。
第26回柴田錬三郎賞受賞作。

そうなんです。安定なんです。
逆に言うと可もなく不可もない。

作品は面白いし、読みやすくて一気に読めます。
プロローグから始まる数々の伏線が一つにつながるのは面白いですし、黄色い朝顔の話も面白いです。
それに原発のことも絡めての問題定義や、作品の構成も面白いですよ。
このまま映像化できそうだし。

でも・・・。
期待し過ぎなのかなぁ。


花を育てるのが大好きな老人秋山周治が殺される。
その孫娘梨乃と、この事件がきっかけで知り合った蒲生蒼太が犯人探しを始める。
刑事早瀬も昔息子が周治に助けられたこともあり、その恩返しにと犯人逮捕を誓う。
一方で蒼太の兄要介も黄色い朝顔を追いかけていてこの事件の捜査をする。


捜査がすすみ、点が線でつながり始める。そして犯人がつかまる。
犯人の語りと要介の語りで一気に謎解きをする。



驚きというか感動というかなんか足りない。


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