皆さんがこの物騒な世の中、夜遅く帰宅している時に、目の前に刃物を持った人が現れたらどうしますか?何と叫びますか?
“助けて!”
そう叫んだ人は、まず助かりません。死体となって発見され、翌日のワイドショーで近所に住む人の、「夜中に何か声が聞こえました」というコメントが流れるだけです。
学問としての英語を教える所では「助けて!」と叫びなさいと教えます。気の利いたところなら防犯ブザーを持ちなさいと教えます。あなたは防犯ブザーをいつも持っていますか?多くの人は持っていません。だから僕はこういう時の、コミュニケーションの取り方を考えてそれを教えます。常にコミュニケーションの取り方を考えて実践して行きます。
僕は「火事だ!」と叫べと教えています。
「助けて」・・・何人の人が自分には関係ない、関わりたくないと考えるでしょうか?今の季節のように寒い夜、誰が窓を開けて外を見てくれるでしょうか?怖いから知らん顔をしてしまう人が多いのは、悲しいけれど事実です。だから自分の声が他人に届かない。コミュニケーションを「助けて!」では取れないのです。
ところが「火事だ!」は、違います!
この言葉が聞こえたら、無視していたら自分の家も燃えてしまいます。自分も焼け死ぬかも知れません。誰もが「どこが火事だ!」と窓を開けて外を見ます。そこで襲われている人の姿を見たら、110番してくれる人がいるはずです。誰かが警察を呼んでくれます。窓を開けて自分の状況を知ってもらい、助けてもらって生き延びるには、「助けて」ではなく「火事だ!」と叫ぶ。これがコミュニケーションです。
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