三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

年間第5主日のミサ

2012年02月06日 | ミサ聖祭
年間第5主日を迎えたカトリック八王子教会
(住所:東京都八王子市本町16-3)

2月5日(日)、八王子教会で年間第5主日のミサに与った。この日は、日本二十六聖人殉教者の祝日と重なったが、典礼は主日が優先される。1597年のこの日、長崎で26人の切支丹が処刑された。聖パウロ三木は十字架上で太閤秀吉の罪業を赦し、2人の少年は詩編を歌いながら絶命した。「体は殺しても、魂を殺すことのできない者ども」、封建の蛮族の本性だろう。オリンピックやW杯などで、「サムライ・ジャパン」の絶叫を聞くたびに、私は気が滅入る。

午前7時、ミサ開祭。先週の初金ミサに続き、この日も聖堂内は冷蔵庫のように寒い。暖房装置は作動しているが、零下3度の寒波には敵わないようだ。新潟県人のDNAを受け継ぐ私は、優れた耐寒性を備えているが(笑)、手が悴んできた。福音朗読は、イエスが病人をいやし、ガリラヤ中で宣教された場面(マルコ1・29-39)。主任司祭の稲川圭三神父は、「宣教とは、神の国が私たちのところに来ている、という真実を宣べ伝えることです」と話された。

「イエス様の弟子として私たちは呼ばれています。だから、私たちは祈ることを通して、神の国が来ていることを告げ知らせる者になり、その使命を生きるように願いましょう」。共同祈願のとき。「本日は稲川神父様の霊名・聖パウロ三木の祝日です。神父様のために祈りましょう」との案内があった。 もし私が洗礼のお恵みに与ることができたら、霊名は二十六聖人の聖ルドビコ茨木を希望したい(理由の一つにマタイ18・3など)。「名前負け」しそうではあるが。


<今年は日本二十六聖人殉教者の列聖150周年>

◆この日のミサ中の主な歌:
ミサ曲2(典礼聖歌207-210)、入祭:典礼聖歌169「わが主をたたえよう」、奉納:典礼聖歌140「全世界に行って」、拝領:典礼聖歌128「主を仰ぎ見て」、閉祭:典礼聖歌393「主が手をとって起こせば」。

◆主な参考文献など:
「日本二十六聖殉教者」 T・オイテンブルク、S・シュナイダー共著(中央出版社・1961年)
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