受験 倍率に騙されるな!
倍率が高くても諦めるな。
キーワードは歩留まり率。
まず、凄い倍率があったのでご紹介したい。
S高
募集人員44名に対し、志願者数1361名で倍率なんと30.93倍。
この倍率は志願者がわかった時点でわかるもの。
実質倍率が最初からわかればいいがそれがわかるのは実際に入学者がわかってからなのでずいぶん後になります。
ということで最初はこの倍率が先歩きしてしまいます。
受験生は尻込みしてしまうかもしれません。
ここでキーワードである『歩留まり率』とは?
学校入学試験の合格者数と、実際の入学者数の比率を表したものである。
歩留まり率の計算
例えばある学校が100人の入学定員を設け、入学試験の結果、100人の合格者を出したとする。
合格者全員が入学した場合、歩留まり率は100%となる。
しかし、実際は100%が入学するとは限らない。
例えば、他の学校も志願してそちら側に入学した場合・いわゆるすべり止めとして受験していた場合などである。
ここで学校側は、募集人員44名ですが、合格者数は44名ではないということです。
44名しか合格させなかったら、その合格者が他の学校に行ったら入学者は減ります。
困りますので学校側は44名より多く合格させ、募集人員44名に最終的に入学者が落ち着くように合格者を出します。
ここでS高の過去の実質倍率を見ると2~3倍の間なので、実質倍率2倍と仮定しても、受験者1300名とすると、半分の650名は合格するということです。
そう考えると、最初の倍率は30倍ですが、実際は2倍?倍率に一喜一憂せず、受験に挑みましょう。
それにしても、歩留まり率は学校側が考えるのですが、仮に実質倍率2倍と考えると、募集人員44名に対し、合格者650名で仮定すると約600名近くは他の学校に行くと考えているということになります。
ここで万が一、この歩留まり率を見誤ると、定員オーバーとなり、私学助成金の減額があるので慎重になります。
学校も大変ですね。