遊離軟骨(OCD)除去手術
出資はしてませんが、
手術?
10.10.22
千歳・社台ファームのダート直線コースを中心に、順調に乗り込みをこなしていたアドヴァーシティ09。
調教を担当する石井氏も、こんな風に手応えを語ってくれていました。
「こちらに来た当初と比べると、馬体もだいぶ締まってきて、いい感じで調教を進めています。
馬体の形も、ディープインパクト産駒らしい流線型で、スピード能力に非凡なものを見せています。
性格も穏やかで、とても大人しい馬。今後の期待は、当然大きいですよね」
ところが、定期健診でアドヴァーシティ09の飛節(後肢の関節で、人間の“かかと”に当たる部分)に遊離軟骨(OCD)が発見され、
急遽、その除去手術が行なわれることになったのです。
OCD除去手術は、サラブレッドだけでなく、例えば、プロ野球の投手なども、ひじに内視鏡を入れて行なったりします。
手術後に競走能力や投球能力が減退するということもなく、アスリートにとって、比較的頻繁に行なわれるのが、OCD除去手術なのです。
アドヴァーシティ09のOCD除去手術は、10月21日に行われ、30分ほどで無事終了しました。
社台ファームの池田獣医によると、10日間厩舎で安静にしてから抜糸、その後は、曳き運動、ウォーキングマシンという行程で進み、
2カ月後には乗り運動を再開する予定だそうです。
池田獣医も、「1歳秋という早い時期に手術をしたわけですから、
例えば、その影響で、デビュー時期が大幅に遅れるといった心配はしなくていいですね。
運動量を昼夜放牧で稼ぎたい夏の放牧時期に手術をしますと、運動量の差が出てくる心配がありますが、
馴致に入っている段階での手術ですから心配は無いですよ」とコメントしてくれています。
このアクシデントを更なるエネルギーに替えて、アドヴァーシティ09には、強豪競走馬への道を邁進してもらいたいところです。