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自律について

2018年04月14日 08時46分55秒 | ひとりごと
自立とは
他の助けや支配なしに自分一人の力だけで物事を行うこと。ひとりだち。独立。
自律とは
他からの支配や助力を受けず,自分の行動を自分の立てた規律に従って正しく規制すること。
(Weblioより
または、
….経済的にも技能的にも、自ら立った(=自立)後は、自分で「方向づけ」して行動ができるようになる。
(いわば「内的な独立」と言ってもよい)この状態が「自律」である。
(HR pro 村山昇氏より)

さらには、
自立強化型社会がつくる「ひきこもり心性」
自律性を備えることが大切。
現実は、自律性が危弱なまま自立性が求められるようになると不安が募り、やがて「自己決定回避願望」からひきこもり状態になっていく者が少なくない。
(3/28記述のセミナー「なぜ増える若者のひきこもりと自殺」より抜粋)


 私はこのセミナーにおける、自立性と自律性の解釈に接しているうちに、ピンと来てしまった。
なにゆえ今の社会は、特に若者に対して、自立、自立とうるさく騒ぎたてるのだろうか?
私には不思議だった。
どんなに親から経済的に独立したところで、自分を律する心が育っていないうちは、無駄なのでは?ぐらい、いつも思っていた。
裏を返せば、たとえ親元にいて、経済的には自立してないように見える者でも、生活が整っているのなら・・・を重視していたように思う。
 私は東京にいてカウンセラーをしながら、精神のバランスを崩している若者をたくさん見てきた。
彼らに共通していたのは、親の目が届かないところで生活していることからなのか、三度の食事が異常に偏っていたこと、彼らの多くは、自分の好きな物だけを好きな時間に食べていた。しかも、だいたいが甘い物や油っこい物が中心、手っ取り早くおなかをふくらましていたように思う。
 病院等に行き、うつ病と診断されて悩んだ末にカウンセリングを受けに来た若者の多くが、必ず質問したことに、
「どうしたら、この病気は治りますか」
私が答えたことはいつも同じ。
「治るかどうかはわからないまでも、三度の食事を自分で作って食べてみたらどうでしょうか?」
「今の時代、三度は無理として、1日に一回でもいいので、自分で作って食べる。それをほぼ毎日やってみる・・・。」
カウンセリングとは関係なく、そんなことを言っていた記憶があります。
みんな、顔に無理と書いていた(笑)のを承知で、そんなことを云っていました。
完治しないまでも、毎日、自分の食事を作れるようになれば、鬱とは縁遠くなっていく気がしてなりませんでした。

 自分を律するということは、まずは生活から。
ほぼ決まった時間に起きて、ほぼ決まった時間に寝ること。
どんなに見たいテレビがあったとしても、録画するなりして、時間が来たらまず寝る。
三度の食事も、できるだけ決まった時間にとる。
どんなに食べたくとも、お菓子を三度の食事代わりにはしない。
これが当たり前のようにできるようになったのなら、自然と自律へと向かうはず。
そこには単純なようで、単純だからゆえに、律する力なくしてはできないことばかりが含まれています。

 自分で方向づけして自己決定ができるなどと難しい言葉を使わなくとも、もちろん使ってもいいけれど、
日々の生活において、いつも通りの時間に起きて、いつもの時間にご飯を食べる、しかも一度くらいは自分で作る。そして、いつもの時間に床につく。
これがだいたいできるようになれば(だいたいが大事ですよ~♪)、人は自然に自律へと向かうと私は確信しております。

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