橘の部屋

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「PERSONA ~trinity soul~」#23【絆を抱いて】うるっと来たよ。

2008-06-08 15:34:39 | ぺルソナ(ゲーム&アニメ)
叶鳴はね、正直あんまり好きじゃなかったのですよ。
でもまぁそう思わせる原因も全て、プログラムされていたゆえですから、
可哀想っちゃ可哀想だし、慎に対しては本当に惚れてたみたいですからね。
一生懸命なところが、けなげだったし。
真実わかってからは、切なさ全開でしたねぇ。
最期のシーンは、うるうる来ましたよ。

タイトルの「絆を抱いて」とは絆を抱いて旅立ったということですね。
叶鳴は幸せだった。
出来ることなら、もっと皆と過ごしたかったでしょうけど、
機械の身体では、どのみちこの先同じ時は過ごせない。
これで良かったとも思うのだけど、
慎の気持ちを思うと、辛いですね。

麻衣さんと岡本さんの演技がまた、とても良かった。

あらすじは、公式HPより。

第23話「絆を抱いて」
自身の記憶が造られたものであり、九條によって操られていた事を知った叶鳴。
失意の中、叶鳴は仲間達に別れを告げてひとり海へと向かう。
だが彼女が立っていたのは、慎とのささやかな思い出が刻まれた場所だった。



意識を取り戻した叶鳴は倒れてる慎のもとへ。
裸電球型の叶鳴のペルソナが、つつーと付いていくのが
なんとなく可愛い。
慎は意識のないまま身じろぎ、左手を伸ばす。
洵へと伸ばされた手だね。
その手に自らの手を重ねようとした叶鳴が、
ハンカチで縛られた自分の手にギクリとして、思いとどまる。
切ないよなぁ。
最初から人間じゃないという意識がありゃいーけど、
本人わかってなかったわけですからねぇ。
でも機械の手だから慎に触れちゃダメだと思うのは
(多分思ってるよね?)はいじらしいよ叶鳴。

警察のヘリが到着。全部終わってから来るんだもんな。
中村が回収出来たのはアヤネクローンだけ。
結局、九條も慎に斬られた後、アヤネクローンにとりこまれて
終わりだったのかなぁ。
なんかもうちょっとしぶとそうな気がするのだが。
まぁでもアヤネクローンのペルソナの中にまだ
存在してるわけで、後に出てくる可能性もあるかな。
取り込んでる他のペルソナとはちょっと違うわけだしね。

病室で目覚めた慎。
拓朗は背中に火傷を負っているが、めぐみは外傷ないようで。
それぞれ尋問を受けているそうな。
尋問は戌井以外は初めて見る警察官らしい。
慎のところに来た男も初顔ですね。
中村の下にいる者たちでしょう。
予告で見た慎のムッとした顔は、ここでしたか。

叶鳴は、田坂悠美の病室、楢埼の病室へと足を向け、
自分のせいで無気力症になってしまった彼らに
「ごめんなさい」と謝る。

待機命令を出されていた真田や伊藤たちに、
やっと携帯が戻されました。
真田の携帯(赤ってのが良いよねぇ)に早速慎からの電話。
「もしもし、慎、無事か」
真田の声がまた…良いねぇ。
真田の慎への思いを凄く感じます。
そして無事と知って顔を崩す伊藤がまた。
九條のこと、稀人たちの死、アヤネクローンの存在と、
九條の計画を真田に話す慎。
洵は諒が連れて行った。だけど、諒が連れ去ったなら
まだ望みがあるって…。
真田、どんだけ信用してるんですかっ諒のことっ!!
もう以前の諒ではない可能性だってないわけじゃないのに。

慎と真田が喋ってる間、慎の背後に現れて、
幽霊のようにスーッと移動するアヤネが
不気味~っ!!
「本当にご苦労だった。そして…すまない。許されるとは…」
真田の真摯な声がグッときますね。
でも慎は真田を責めちゃいません。
「俺の方こそ、殴ったりしてすみませんでした」
良い子だよ、慎。
ペルソナの歪んだ研究さえなければ、こんなことにはならなかった。
誰も辛い思いをせずに済んだ。
「もう、これ以上…」
そういいかけた慎の背にアヤネが手を触れる。
アヤネが慎に見せた光景は、
小松原(九條)の運転する車の前に立ちはだかった諒の姿。
これは、諒が小松原を殺した時のことだね。
驚いて振り向くとくじらの羽根が一枚、落ちていた。

自宅のマンションに戻ってみた叶鳴。
机の上のコーヒーカップに触れようとして、
実際はそこにないと知る。
冷蔵庫も空けたら中は空。
いや、それ以前に冷蔵庫っぽくもない。
仕切りも何もないし。
勉強机のつもりだった場所には、アヤネが入って
いたようなカプセルがあり、風呂場スペースには
モニター。壁もコンクリート打ちっぱなしでとても
居住スペースという感じではない。
リビングテーブルも、良く見れば実験室にあるような
アルミの台に過ぎない。
つまりは、叶鳴には今まで作られたイメージで
見えていたということなんだな。
そして己が何者か分かってしまったから、
この部屋の本当の姿も見えてしまった。
「いや…嫌っ…私は…」
泣き崩れる叶鳴がふと顔を上げると、棚の上にいくつかの
写真立て。みんなで海に行った時の写真が飾られてる。
そう、この思い出は本物だよ、叶鳴。

中村が回収したアヤネクローンを調べているのは、
ボーリング場?
つぶれたボーリング場を利用してるってとこかな?
クローン、彼らはバイオノイドと称してますね。
そのバイオノイドは何体かありますが、
総じて万能細胞(ばんのうさんぼうと聴こえたけど、こんな字?)を利用し、
生身の人間に近い身体蘇生を有している。
各個体にはもろもろ試行錯誤の跡があり、
頭部に様々な結合手術を施こされた人の脳が収められている個体もある。
1対がその究極形態として完成された、と。
これが壮太郎たち殺したアヤネクローン。
「それと一昔前の試作型を改造した個体に、
多重OSを搭載し、凪の森学園の学生として潜伏した記録も…」
その言葉に反応する戌井。
潜在能力計測法を学生の遊びとして流行させ、
ペルソナ潜在者を抽出する役割を担わされていたようだと、
報告を受ける中村。
「まだ稼動しているのか?」
「耐用年数は…半年前に切れています」
じりじりと中村に近づいてリストを盗み見したい戌井は、
ハッとしてその場を離れる。
リストにはしっかりと叶鳴の写真が…。

一方、叶鳴はめぐみと拓朗ににお別れを言いに来ました。
自分たちに何か出来ることはないのか、何だってやると言う
めぐみにホロリとしますね。
自分にはもう時間がないことも、叶鳴は気づいてました。
「誰かに見てもらおうよ!!その…いるんでしょ?…
貴方を作った博士とか」
博士って…作ったの九條だもんねぇ。
あ、叶鳴に関しては全てってわけじゃないか。
多重OS載せたりして調整したのは、九條でも、
本体は元からあった試作型を使ったわけで…
いや一昔前っていったら…ひょっとしてアイギスとかが
土台かしらねぇ。だとしたら桐条グループですが…。
桐条グループは、その後どうなったのかな。
そもそも小松原たちが研究を引き継いだのって、
桐条グループから、なんだよね。
でもアイギスに比べたら、随分精度高いよな、叶鳴。

「めぐみさん…会えてうれしかったです」
うん、ほんと、良い子たちに囲まれて幸せだったね。
拓朗にも礼を言う叶鳴だけど、拓朗は黙ってる。
複雑な心境なんだろうな。

貴方は人形なんかじゃない。
影抜きをしなきゃいけないようにプログラムされて
いたのに、それに抗ったんだもんねぇ。
人形に自我が生まれたんだよね。
慎が切り離した悪いペルソナは叶鳴のじゃない。
「あの丸っこい方が叶鳴の本当のペルソナ。
きっとあれはペルソナの赤ちゃん。貴女はもう人間よ」
良いこというなーめぐみ。
ペルソナの赤ちゃんとは、また可愛い表現を。
うん、でもそんなところでしょうね。
不完全なペルソナだから、あんな形なんでしょう。
そしてとても純粋なんだろうね、あのペルソナは。
行かないでと泣くめぐみを抱きしめる叶鳴は、
もう覚悟を決めた顔をしていますね。
慎には何も言わず、逝くつもりのようです。

慎が真田と話ながら部屋で何かやってたのは、
拓朗の部屋だったんだね。着替えとか紙袋に入れて
持って来ました。気が利くなぁ。
今まで黙っていた拓朗が、慎に叶鳴を探しに行けと言う。
叶鳴の真実については、後で教えてやれば良い。
今はとにかく行きそうな場所を探せ、と。
「神郷くん、今は何も聞かないで…叶鳴を探して
傍にいてあげて…お願い」
めぐみの必死な眼に、慎も戸惑いを持ちつつも
了承したようです。

叶鳴は学校、街、海岸、と思い出の地を歩く。
海に現れたアヤネ。その手を叶鳴に伸ばし…
叶鳴の脳裏に絵本「くじらのはね」の各場面の絵が浮かぶ。
「神郷くん…」
その場に叶鳴は崩れました。

ふと気づいた叶鳴は、以前隠れていた公園の恐竜の中で
膝を抱えて座っていました。
「守本!…」
息を切らし、半笑いで見つけた!って顔してる慎。
「探したぞ」って言い方も、凄く良いねー岡本さん。
自分は缶コーヒー、叶鳴には缶紅茶を買って差し出す。
好みも分かってる間柄って感じだね。
負傷してる右手で上手く開けられない叶鳴を見て、
そっと引き取って開けてやる優しい慎。

悩んでることがあるのか?と叶鳴に問う。
無理に言わなくて良いけど、聴くだけなら聴けるし、
女同士の方が良い話なら、めぐみがきっと聴いてくれる。
うん、めぐみはもう十分に聴いてくれたし、
叶鳴を癒してくれたんだよ、慎。

「くじらのはね」で最後に村の人たちが居なくなるのは、
彼らが居なくなったんじゃなくて、少年が自分の心を閉ざして
見えなくなったのだと叶鳴は言う。
どうして少年がそうしたのか、そうしなければ
ならなかったのかは分からないけど。

「神郷くん。神郷くんの眼に、私はどういう風に
映っていますか?普通の女の子に見えますか?」
突然そんなこと言われて困っちゃうよね。
「普通っていうか…その…凄く…か、かわいいと…思う」
と、ぼしょぼしょ言う慎が滅茶苦茶可愛いーっ。
叶鳴ー良かったね。脈、あったみたいよ。
でも知れば知ったで、余計別れが辛いか。

子供の頃の記憶は作られたものだったけど、
慎や皆と過ごした記憶は本当の記憶。
「私の…忘れたくない…」
と、雪が降ってきました。
「こっちは早いな」
と慎。
「もっと…神郷くん…私…もっと…」
慎の肩にもたれて眼を閉じた叶鳴。
慎は眠ったのかと思って優しく見つめますが…。

しんしんと、雪が舞い降りる。
恐竜の背に、二人の身体に…静かに。

そして慎の携帯が鳴る。
叶鳴と一緒だと応える慎。
相手は、戌井か、真田か。
「は…?」と固まる慎。「うそ…ですよね?」
叶鳴の真実を聞かされたのね。
そしてもう彼女が保たないことを。
愕然とした顔をゆっくりと叶鳴に向ける。
彼女の手には、慎が渡したお守りが握られていた。
そしてその眼はもう開かれることがない。
身体を抱き寄せ、耐えるように泣く慎がぁ~っ!!
堪りませんでしたわ。

次回は結祈の可愛い姿と諒の子供時代が
映ってましたな。
楽しみですが、もうすぐ終わってしまうと思うと、
結末がドキドキなのと、寂しさと…。




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