橘の部屋

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「DARKER THAN BLACK 黒の契約者 外伝」# 1-2 妻の嫉妬は怖いです(笑)

2010-01-31 17:08:38 | DARKER THAN BLACK
※注意:こちらは外伝1話の後半感想になります。
    最初から見てくださる方は、前半の方からどうぞ。
    TB下さる場合は、出来ましたら前半の方に頂けるとありがたいです。
    強制ではありませんので、既に貼った後でしたら、構いません、
   そのままでどうぞ。


前半感想記事はこちら。
「DARKER THAN BLACK 黒の契約者 外伝」# 1-1 バトルの後はハネムーン♪

はい外伝1話後半感想参ります。

フロントで出くわした女性客。
黄緑の髪に金の瞳、アンバーにそっくりなその女性は、
自分を見つめる黒(ヘイ)を訝しげに見る。
そして彼女から漏れた声はアンバーのそれじゃありませんでした。
「あの…何か?」
暑くてぼ~っとしてしまってと黒(ヘイ)は誤魔化しましたが…。

出てきましたね~
あの外伝チラ見せではこの子の声のみ出しませんでした。
わざとだなって思ったんだ。
声が違えばアンバーの偽者と分かりますものね。

振り返ったらいきなり妻が立っていてギクリ。
まるで浮気現場見られたみたいですね(違います)。
「どうしたの?」
「なんでもない、行こう」
ちょっと腕の掴み方が強引で優しくない。
動揺がもろ分かりですな。


その日の夕飯は前日と全く同じメニューっすか?
あ~そうだよね、全種類だものね、これ。
別のテーブルでコックに料理について訊ねている女性が居る。
今朝フロントで会ったアンバー似の子。
今の所このホテルに泊まってるのは、黒(ヘイ)達と彼女だけなのよね。
黒(ヘイ)はアンバー似の子がどうしても気になる様子。
視線が彼女を捉えています。
それを察して銀(イン)の箸が止まってる。
あわわっこりゃ修羅場を見ることになりそう?

翌朝、アンバー似の子は、例の黒猫を餌付けしようとしてします。
「ツッツッ…おいで猫ちゃん」
猫ちゃん、か。そんな言い方すると、ほんとアンバーみたいだね。
『話せるの?猫ちゃん』
猫(マオ)にそう言った、アンバーの声が蘇ったよ。

そろりそろりと彼女に…というか彼女の手の平にある餌に
近づいていた黒猫でしたが、エントランスから出て来た黒(ヘイ)に
彼女が「こんにちは」と挨拶した隙に、餌だけ咥えて逃げて行きました。
ホテルで飼ってる猫なら、もう少し人馴れしてると思うんだが…。

「残念、せっかく仲良くなろうとおもったのに」
そう呟いて立ち上がった彼女に、物凄い警戒の眼を向けてる黒(ヘイ)。
でも、
「奥様は?」
と訊かれてそれが解かれる。
「あぁごめんなさい。お二人の関係が分からなかったから
支配人に教えてもらったんです」
もし本当に彼女がアンバーだとしたら、ここでこんな言い方はしないよね。

アンバーは未来に何度も飛んでるから、実際には消滅してしまった今でも、
過去から飛んできていた彼女にどこかで出くわす可能性だってある。
でもこの子は性格が違う。
それ以前に声が違うわけで、他人の空似である事は間違いないわけですが、
このアンバーの容姿は、このダーカーの世界でも珍しいものだと思うので、
彼女でないにしても、何か関係があるのではないかと、
黒(ヘイ)はそりゃ警戒するし、気になるよね。

「妻は今、出かける準備をしています」
さらっと言えるから凄いよね。良い夫になりきってますな。
こんな穏やかなそう男が、頬に絆創膏ってのが不思議だけどね。

今日はどこへ行くのかと訊ねられ、特に決めていないと応える。
ここは何もないところらしい。
彼女も昔付き合っていた人とここでそんな風に過ごしたことがあるのだと
打ち明ける。
何もないところだからこそ、恋人同士が二人の時間を静かに過ごすには
良いところなのかもしれないね。
黒(ヘイ)と銀(イン)にはもってこいの場所なのだな。
さすが黒(ヘイ)。

「相手の方は…」
「普通訊きます?それ」
「あっ!すいません」
李クンモードだと純朴だから、そんなヤボな質問も出る。
でも純朴なフリして近づいて落すジゴロさんだから、
このヤボな問いも計算だったりしてね。

「良いんです」とクスクス笑う彼女がふと足元に視線を落す。
なんと逃げたあの黒猫が足首にすり寄ってました。
あらいきなり懐いちゃったの?
食った餌がたまたま美味くて、おかわりのおねだりかしら。

こういう事は隠しているより言っちゃった方がすっきりするしと
言いながら、彼女はしゃがんで猫を撫でる。
「今頃はきっと、若い女と乳くりあってるに決ってます」
乳くりって…おいおい。あまり品の良い女性ではないですね。
てか、初対面の男にそういう表現で喋る女性って、有り得ない気がするんだが…。
女性なら、ね。

そんな彼女を見る黒(ヘイ)の眼が、また、やや警戒モードです。

「黒(ヘイ)」
エントランスから出て来た銀(イン)が呼んでも、黒(ヘイ)は振り向かない。
「黒(ヘイ)」
二度目の声は少し強くて、黒(ヘイ)は驚いて振り向く。
ええっと、ここでは黒田七なんとかって名前で宿泊してるのよね。
黒(ヘイ)、なんて呼んじゃまずいのでは?

「いけない。もしかして誤解させちゃったかしら」
うわっすんげーわざとらし~~っ。
ほんとはコレを狙ってたんじゃないのかい?
銀(イン)の顔がちょっと怒ってる…よね?これは。
嫉妬してるよ~銀(イン)が!!

出かける先はやはりあの砂浜。
先を歩く黒(ヘイ)の手を握ろうと手を伸ばす銀(イン)。

でもその手は空を掴み、彼女は足を止める。
黒(ヘイ)は気付かず、どんどん離れていく。
普通ならここで、黒(ヘイ)が気付いて振り向く筈。
蘇芳とのコンビニ帰りだって、ちゃんとすぐ気付いて足を止めたじゃない。
…って順番は逆であれは二年後ですが
でも黒(ヘイ)はそういう男。
銀(イン)や蘇芳が大事だとか守る対象とかそういう事以前に、
気配にはとても敏感だから。
なのに気付きもしない。それだけアンバー似の彼女が気になってる。
彼女が、というよりアンバーの存在が黒(ヘイ)にとって大きいのだと
見せ付けられたような感じかな。

「…黒(ヘイ)」

くぅぅぅ、これは切ない。

その夜は二人は互いに背中向けて寝ています。
それは二人の気持ちそのもののようで、辛いよ…。
眼を開けた銀(イン)が、何か考えていそうだなと思いましたが…
…女の嫉妬はやっぱり怖いですね。

アンバー似の彼女がテラスでトロピカルドリンクを飲んでいると、
観測霊の手が彼女の首に!!
銀(イン)…まさか貴女、殺したいと思うまでに嫉妬してるの?
彼女は慌てて立ち上がり、グラスは床に落ちて砕ける。
振り向くと黒猫が眼を光らせて唸っていた。
「お前か、脅かさないでよ」
いやそれ違うだろ。そういう気配じゃないだろ。
しかもそいつ、明らかに何かに向けて唸ってるだろ。
彼女には見えないのか。いや見えないフリしてるのか。
ほんとは見える筈だよね、キミ。
銀(イン)の観測霊はまだそこにいる。
居るから猫が思い切り警戒して唸ってるんだ。

ふと、観測霊の姿が消えた。
落ちて割れたグラスの中身、ジュースからも糸が切れる。
それは何故かというと…
「何をしている!」
銀(イン)の手を黒(ヘイ)が掴んで止めさせたから。
コップの水を使って、銀(イン)はトロピカルドリンクに糸をつけてたわけです。
つまりあの子ったら、観測霊付きのジュース飲んでたって事なんだよね。
そう考えるとなんか気持ち悪いね。


「何を調べている!」
「あの人はアンバーじゃない。そう見えているだけ」
「何を言ってる」
「あの人は契約者、早くここ離れた方が良い。信じて…」
黒(ヘイ)の表情がやっと和らいで、銀(イン)を抱き寄せる。
「黒(ヘイ)…」
ちょっと意外そうな銀(イン)の声。
こういうリアクションが返って来るとは想像してなかったのね。
「お前の方こそ、俺を信じろ。俺はお前を…一人にしない」
「…嘘」
ああ~この気になる銀(イン)の台詞ですよね。
チラ見せの時は、なんでそんな事言うんだよぉ~と思ったけど、
1話ちゃんと見たら、銀(イン)のこの台詞も納得かも。
銀(イン)は黒(ヘイ)がいつか自分から離れていくと思ってるんですよね。
というか黒(ヘイ)の心を掴むのは、自分ではないと分かってるというか。
アンバー似の子が現れただけで、一緒に居ても心ここにあらずで、
忘れられてしまうのだから、黒(ヘイ)のこの言葉は説得力ありません。

その頃アンバー似の彼女は、ハイビスカスを咥えて…おっ、花びら食いました。
急に雰囲気変わりましたね。花びら食う対価の契約者って事ですよね。
で、対価支払ってるってことは、現時点でも能力使ってるってことです。

翌朝、黒(ヘイ)は銀(イン)に言われたように、
ここを発つ事にしたようです。
フロントマンは残念がり理由を問いますが、
たいした理由ではない、単なる気まぐれだとかわします。
あれ…猫が居ない。わざわざ映してるって事は、これも伏線かしら。

昨日一人で来られた男性も今朝急にここを発ったのだと言われ、
男性の客も居たのかと応えた黒(ヘイ)。
「またそんな…お話されていたじゃないですか」
そう、このホテルの客は、貴方達とあのアンバー似の子だけですよ、黒(ヘイ)。
彼女は、このフロントマンには、どっから見ても男性の容姿だった。
驚きを隠せない黒(ヘイ)。
「幻覚…」
アンバーに見えているだけ、とは銀(イン)に言われてましたが、
性別まで違うとはね…。どうりで乳くりとか言っちゃうわけだ。
フロントマンにはちゃんと本来の姿で見えていたという事は、
対象を選んで能力を使うってことだね。
二人にだけ彼はアンバーに見えていた。
いや銀(イン)は見えないわけですが、アンバーに似ている認識は
あったのだから、銀(イン)にも使ったのよね。
でも昨夜観測霊を使って、触ってみて分かったってところかな。

慌てて部屋に戻った黒(ヘイ)。
銀(イン)はテラスに居るらしく、カーテンに影が映ってる。
「今すぐここを出る!」
カーテンを開けて叫びますが、銀(イン)の姿はない。
そこには水を張ったタライが置かれていました。
銀(イン)の姿に見えていた影は、観測霊だったわけです。

「銀(イン)!」
名を叫んで探そうとした時、強い風が吹き銀(イン)を象った観測霊が
いきなり襲ってきました。
なにすんね~ん!と思ったら、これは黒(ヘイ)を守るために突き飛ばしたのね。
彼が立っていた場所にいきなりブラックホールが生まれ、そこにあったものが
すっぽり消失してしまいました。
この能力怖い~っ。球体状に切り取られた部屋の断面がまたリアルだ。
尻餅ついてる黒(ヘイ)の身体のデッサンは妙だけどね。

あっ例のBGMですね。戦闘突入の合図のようなこの曲。
聞くとテンション上がりますな。
現れたのは巨体な黒人。黒(ヘイ)を見て首をポキポキ鳴らします。
能力も恐ろしいけど、生の腕も強そうだよ。
「お客さま、どうかなさいましたか、お客さま」
あっちゃあ、追って来ちゃったのかフロントマン。
こりゃ巻き込まれる~っ。良い人だったのに…。
ドアを開けた黒(ヘイ)は、「伏せろ」とフロントマンに負いかぶさり、
床に伏せる。
あわわわわっ入り口もブラックホールで、まぁるく切り取られちゃいましたよ。
「お、お客様…と、当ホテルでは…」
器物損害の話でもしようっての?そんなこと言ってる場合じゃないって。
「逃げろ」
と言って先を行かせたが、空中に持ち上げられて窓から外へ、
ぺいっと捨てられてしまったよ…。もう一人居るんだね…。
あ、なんか食ってる。この男もゴランと同じ種類の対価だね。
ハンバーガー?…には見えないかな。画が小さくて分からないや。

「銀(イン)はどこだ」
黒(ヘイ)の眼が怖い。
彼女はもう連れ去られてしまったようです。

銀(イン)を攫った連中は、組織の手のもの。
彼らは使われて無い建物をアジトとしているようです。
銀(イン)はボロボロのソファに寝かされている。
気を失っているわけですよね…。
でも観測霊はちゃんと働いていた。黒(ヘイ)を助けましたよね。
つまりはイザナミの方ってことになるよな。

2期見ていた時は、イザナミはもう少し銀(イン)とは切り離した
存在としてみていたのだけど、別人格ってわけでもないんだな。
ひょっとしてドールとしての銀(イン)が進化してしまって、意思感情を
持つようになったから、その影響がイザナミの方にも出たとか?
とにかくイザナミも、黒(ヘイ)を慕っているみたいですね。
2期でミチルを殺したのはイザナミで、コンビニ帰りの黒(ヘイ)に
縋って蘇芳を嫉妬させたのは本来の銀(イン)の方だと思っていたけど、
違うのかも。
こうしてみているとイザナミが観測霊使って取る行動の方が
どうも動きが活発というか積極的というか。
もしイザナミも黒(ヘイ)らぶなら、あの縋ったのもこっちかな、と。
銀(イン)と銀(イン)の中に眠るイザナミとの関係は、
次回2話を見たら少しはっきりするかもしれないので、
現段階では、可能性として留めておこう。

「やはり飛行機にすべきだったな」
外は大雨ですね。船が欠航になったって感じかしら。
東ゲートのビルと連絡が取れなくなって五分。
やられたと判断するこのチームのリーダーは、
胸元の開いたTシャツと短パンで、あまり見たくない濃い胸毛すね毛を
晒してるアメリカンな男。
「態勢を立て直そう。黒の死神の死体を拝むのは後日だ。
まずはこのドールを運び出す」
銀(イン)の正体を知ってる今なら分かるけど、
もしこの外伝、1期に続けてやっていたら、
黒(ヘイ)よりドールを優先って、彼女にどんな価値が?と
思っただろうね。

仲間に連絡をとったリーダーが、ドールを連れて先に出ると
伝えている。
ヘリで運ぶつもりのようです。ヘリでは何人も乗れないから、
彼と銀(イン)だけ先に移動。
「じゃあ後は頼んだぞ」
そう彼が声を掛けたのはアンバー似の彼。
もう素性分かったのだから名前で行きましょうか。
彼の名はクロード。まだアンバーの姿のままで居ます。
これはここに居る他のメンツにもこの姿で見えてるってことですよね。
頼んだぞ、なんて言う所を見ると、このリーダーは契約者じゃないのかな。
先に東ゲートと連絡取ってたもう一人の男も、銃を持ってるって事は
契約者じゃないんだな。

「頼むぞと言われても困りますね」
クロードはたかだかドール一体の為に、
命の危険を冒してまで黒(ヘイ)が来るとは思えないらしい。
「私なら絶対逃げる」
そうね、契約者は合理的判断をするのが普通ですから。
でも黒(ヘイ)は契約者でもないですし。

今更どういうつもりだ、と男は怪訝な顔をする。
今朝の報告と見解がまるで違うじゃないか、と。
「考え直したんですよ。一応そちらに言われるがまま、アンバーを
演じてはみましたが、やはり契約者がドールの進化を促すなんてこと、
あるはずがない」
この会話から想像するに、クロードはこのチームの一員ってわけじゃなくて、
この計画の為に彼らに雇われた契約者って感じだね。
まぁそれも後の展開を見ると、わざと雇われたのかなって気もするけど。
とりあえず黒(ヘイ)達に接触する機会を得るために、逆に利用した。
多分ね。

「来た…黒の死神」
浅黒い肌の少年が、ぽそりと報告します。
この子って契約者じゃなくてドールだったのね。
「聞いたか?」
「…ええ」
「だったらさっさと働け」
アンバー姿のままでですかー?どうもやりにくいですね。
黒(ヘイ)も、私も(お前もかよ)。
「分かりました」
ほら、この顔は彼の為に働こうなんて思ってない顔だ。

潜入した黒(ヘイ)。
建物内のあちこちに水たまりがあるのが好都合ですね。
大雨ですからね、雨漏りや…使われて無い建物だから窓ガラスとか割れてる
所もあるだろうし。
おかげで観測霊が黒(ヘイ)を誘導してる。
あぁそれもしっかり銀(イン)姿の観測霊だ。
これもイザナミが導いてるってことか。

銀(イン)の居る部屋が分かった黒(ヘイ)が突入のタイミングを
計ろうとしていたところで、急に身体に異変が…。
彼の身に何が起きてるかは分かりません。
でも恐らくクロードによる幻覚なのでしょう、
身体の自由が奪われてるみたい。
クロードが様子を見に姿を現しましたが、黒(ヘイ)が居た場所に彼の姿はなく、
床に血だまりが出来ています。
黒(ヘイ)は、自ら腕をナイフで刺し、その痛みで幻覚を散らし、
廊下の天井下を走る配管の上に逃れていた。

クロードは頭に挿していたハイビスカスの花を手に取り、
花弁を口に含む。そして再び能力発動。
この時一度、廊下の先に視線を向けるんだよね。
黒(ヘイ)の居る場所ではなくて。
なんでかなと思ったのだけど、これがミソだったのかなひょっとして。

おもむろに配管を仰いだクロードは、そこに居る黒(ヘイ)と目をかわす。
黒(ヘイ)が自ら刺した腕の血が、ぼたりぼたりと落ちてクロードの頬を汚す。
幻覚を見せるのは彼の能力の一部であって、
本来の能力は相手の動きの制御なのだと自ら説明。
黒(ヘイ)の身体の異変も、それだったのですね。
「それにしても、君はどうしてここへ来たんだ?
君にとって、アレはただの人形だろ?」
腰の銃を取って、黒(ヘイ)に向けるクロード。
口元は微笑んでいる。
その顔でそんな笑み浮かべて、黒(ヘイ)に銃を向けたりしないでぇぇ。

だが、その手が勝手に動いて己のこめかみへと移る。

自分で動かしているのではない。明らかに操られている。
幻覚が能力ならその幻覚を逆手に取ってその能力で本人を殺す。
この力はそう…イザナミの力。
「あり…えっ…ないっ…」
黒(ヘイ)は、クロードの傍に銀(イン)型の観測霊が居るのに気付く。
「ドール…の…ぶん…ざいでっ」
抗えず彼は引き金を引いた。壁におびただしい血が降りかかる。
倒れ方がなんだかカッコ良いな、絵になるな、なんて思った私って、
ひんしゅく?

廊下へ飛び降りた黒(ヘイ)は、倒れたクロードを確認し、
顔を上げてそこに立つ銀(イン)型の観測霊を睨むように見る。
助けられたわけだし、銀(イン)が殺らなくても黒(ヘイ)が殺っていた相手です。
だけどこれは…黒(ヘイ)も釈然としませんよね。

廊下で何が行われたか見えていたわけじゃないけど、
クロードの最後の言葉は聞こえていたのだろう。
リーダーはやや震えながら、ドアに向けて銃を構えています。
そしてもう一人の仲間と共に乱射。
ドアに無数の穴が開きます。
ギィ…と勝手に開いたドアへと進んで様子を伺おうとしたリーダー。
その隙にもう一人があっさり倒されています。怯えて後ずさりした彼の頭を
後ろから掴んだのは黒(ヘイ)。
いつの間に部屋に入ってたの~?


「組織に伝えろ。お前達が何を企もうとも、必ず潰してみせるとな」
って殺しちゃったら伝えられないじゃん。
「分かったな」
あ…この男じゃなくて、少年に言ったのか。カメラワークが良いですね。
こっくり頷く少年。ドールらしい反応だ。
この子、鼻をまるまる絆創膏(ガーゼ+テープ)で止めてるのが気になるわ。
虐待でも受けたのかしら…。

「銀(イン)…銀(イン)…」
銀(イン)の肩を揺すって起こす黒(ヘイ)。
弱々しく彼女が眼を開けると、黒(ヘイ)はその身体を引き寄せて抱きしめた。
「俺を…一人にしないでくれ」
黒(ヘイ)の背に手を回し、
「黒(ヘイ)…」
ぎゅっと握る銀(イン)。
おおおーっ!

そんな二人をニヤニヤしてみていたら、
ドールの少年が自分のシャツの裾をキュッと握り締めています。
これは…彼の中にも何か感情が芽生えたということ?
黒(ヘイ)さんったら、見知らぬドールの進化まで促しちゃってるよ、おい。

すいません、文字数オーバーしますので、三分割で…。
しかもギリ過ぎてリンク貼れません。(泣)


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2 コメント

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Unknown (影人)
2010-03-04 00:01:50
はじめまして。
ダーカーの外伝、私も楽しみにしてましたw
あいかわらずの黒が見れてうれしかったけど、銀が進化していってるのがよくわかりますねー。
コメントだけで記事ができてしまいそうです;
ではでは。。。(なにしに来たんだコイツ
影人さんへ (たちばな)
2010-03-06 00:05:14
影人さん 初めまして。
コメントありがとうございます。

外伝見ごたえありましたよねぇ。
2期では早々に黒(ヘイ)が能力なくしてしまって、
電撃が見れなくなっていたから、
外伝の戦闘シーンは、待ってました!でしたね。
銀(イン)が進化していくのは良いのだけど、
イザナミ化は怖いですね。
2話見るのがドキドキです。

>コメントだけで記事ができてしまいそうです;

ウチのお客様はよく記事並みのコメントを書かれますよ。
それも有り難いことです。
宜しければまた遊びに来てやってください。
長文コメでも一言コメでも歓迎ですよ。