アスカ・スタジオ

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ベートーヴェン交響曲第1~5番を聴く(その1)

2013-02-08 15:37:48 |  ♪交響曲
 硝子体に注射後、施されていた眼帯を外したばかり。丸一日ぼーっとしていた一昨日、今春大学に入学する孫が送ってくれたCD(画像)を聴いた後、かねて録画して置いた標記の5曲も立て続けに聴いた。
 2012/11/26サントリーホールに於ける、マリス・ヤンソンス指揮。バイエルン放送交響楽団の演奏をNHKBSで放映されたものである。
 放映は、第4番.第3番。第1番.第2番.第5番の順だった。その感想を2回に分けて少しばかり書いてみたい。

【1】/交響曲第4番変ロ長調作品60

| 英雄と運命に挟まれたこの曲は1806年に創られている。耳疾に悩めるベートーヴェンが、ピアノの弾奏を断念して2~3年経った頃だろう。
 それにしては、何とまぁ、詩情豊かなこと。殊に緩徐楽章アダージョの美しさは正に、ロマンティック・ワールドだった。

 どちらかといえば、第1番や第2番に近い曲とも言われているようだ。
 シューマンが、「二人の北国の巨人(英雄と運命)に挟まれたギリシャ娘」と評したと漏れ聞く。流石、シューマンならでは表現し得ぬ言葉だと、妙に感心してしまう。

 曲はやがて、スケルツォの第3楽章を経て、軽やかであり、華やかでもある終楽章に入る。
 曲はやがて狂乱する如くに終わりを告げた。


【2】交響曲第3番.変ホ長調.作品55「英雄」

 この曲を捧げようとした相手、ナポレオンが皇帝になったのをベートーヴェンは怒ったと漏れ聞く。
 「エロイカ(英雄)はナポレオン一個人に終わらない」と叫びつつ、、。

 そのような曲ではあるが、個人的には特別な思い入れがある曲でもある。
 19年前の秋、一輪挿しのコスモス香る病床の枕元で、携帯ラジオから偶然聞こえてきたのがこの曲だった。
 クラシック音楽に飢えていた私は、ラジオのイヤホーンから聞えてくる小さな音に齧り付いて聴いた。

 いきなり、ffの和音が叩付ける第1楽章の冒頭からベートーヴェンの激しさを感じる。
 絶えぬ耳鳴りと、聞こえなくなる高音部。ベートーヴェンは、この曲完成の2年前に自殺を図っている。
 その死を思い留まらしめたもの。それは、迸るような創作意欲にほかならない。

 彼の有名な第2楽章の葬送行進曲に入る。
 「もしかしたら自分も死ぬかもしれない」というような不安が襲ってきた頃だった。なのに、それが不思議に湧いては来なかったあの日だった。
 葬送の行進は、やがて遠ざかり、静かに、静かに、湧いてくる感動の彼方に去っていった。

 曲は、軽やかなスケルツォの第3楽章から、続いて終楽章の変奏曲へ。
 短い導入の後、提示されたピチカートの低音主題を、七つの変奏曲が奏でて終わった。

 「生きよう!」と自分自身に誓い、イヤホーンを置いた病床のあの日が思い出される。
 そして秋になると思い出す。家庭菜園の一隅からコスモスを摘んできてくれた妻の心を。

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2 コメント

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猛暑の中いかがお過ごしですか (セント)
2013-08-11 10:10:27
アスカパパ様、おはようございます。
今年は最初冷夏の予報もあったぐらいで、ちょっと油断していました。
ベランダの草花もこの1週間で枯れ始める植物も出てきています。暑さなんでしょうか、ポーチュラカ、日日草、朝顔が枯れるとは初めての経験です。ただ水をやっているだけではダメなんでしょうね。

最近、若い時によく聞いていたクラシックコンサートに行くようになりました。結構料金も高いのでCDで済ましていた貧乏性が急に目覚めました。
アスカパパ様の仰っていた大学のシンフォニーがなかなかイケるもんで、やはり生はいいと思っています。

近くにクラシックホールもあるので(とは言っても地下鉄に乗らなければならないですが)会員になっています。
やはりカルテットもいいですが、生ではシンフォニーが今のところ一番かな、と。

このコラムもベートーベンの6番以降楽しみにしています。僕はベートーベンでは7番が一番好きですけど。

それでは、また。
申し訳ありません (アスカパパ)
2014-01-13 16:23:46
映画の記事を八十路スタジオに移転後、こちらのブログ管理はサボりがちです。
視力低下のため即応出来ません。
何卒ご容赦ください。

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