アスカ・スタジオ

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虹の世界のサトコ

2010-01-28 14:54:02 |  映画ナ行
 明日から3日間サヨナラ興行を行うcinemadept友楽。8本のラインアップは名画ばかり。ジーンと来る。此処で観た数々の映画鑑賞記を走馬燈のように手繰っていたら、公楽(theater)を友楽とミスプリントしていたこの映画を発見した。
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 夢の世界を文字通り描いたある作の映画化。トリックはよく出来ている。全体に詩的な感じが出ているが、その反動として当然現実とあまりにもかけ離れたシーンが出て、美しいが現実感が全くなく、別に取り立てて言うほどのこともなかったが、美しい叙事詩の一代絵巻物として観れば満更でもない。
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 以上は、1953年12月29日に観た際の感想。ある作とは、ロシアの古伝説。音楽は、リムスキー・コルサコフのオペラ「サトコ」より。
 アレクサンドル・プトゥシコ監督はウラル地方の民話を映画化した「石の花」も手掛けているが、私は「虹の世界のサトコ」の方が好きだ。

 可憐な乙女リュバーヴァと恋仲になったサトコだったが、理想の街を築けぬ悲しさに湖畔で堅琴を奏でる。其処に現れた湖底の姫が、船と物資を贈る。竜宮城を出た浦島太郎のようなサトコは海の旅に出る。
 シンドバッドを想わす海の旅。インド王と賭けて得た幸福の鳥が、実は魔法の鳥だった話など面白い。



 3年の歳月を待ち詫びるリュバーヴァに、被さってくるのはソルヴェーグ。
 大暴風雨を鎮めるため犠牲となるサトコに重なるは、日本神話の乙橘姫。
 何処の国にもよく似た古代伝説があるものと感心する。
 やがて静まる海。サトコを竜宮に迎えた姫はリュバーヴァだった。夢のような映画詩である。[私の評価]少々荒削りの感あれど、意欲作。

 1952年(53/12/29.京都公楽小劇場にて鑑賞).ソ連映画[監督]アレクサンドル・プトゥシコ[撮影]フョードル・プロヴォロフ[音楽]リムスキー・コルサコフ[主な出演者]セルゲイ・ストリャーロフ。アー・ラリオノワ[原題]SADKO[上映時間]1時間29分。

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