アスカ・スタジオ

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日蝕の夏

2005-08-26 15:03:35 |  映画ナ行
 話題の石原慎太郎が本格的に主演した太陽族映画決定版と言うので、少々期待をかけて見に行った。失望した。こんな作品なら大映の十代ものと50歩100歩。「太陽の季節」にも劣る。上流家庭しか画かぬのが先ず気に入らん。左様、貧乏人は僻むんや。

 金持ち坊ちゃんが「うるせえ」なんて与太者言葉を使う。父母、恋人に振られたらこうなるかも知れんが、あまりにもキチガイじみている。80㎞/hで単車を跳ばすところなんか正にそう。それが、間接的にしろ、父殺害の計画を立て実施してしまうのだから呆れる。

 後で母の浮気行為を知り父の前で泣くが、この心理、また解せぬ。母が原因にしろ、自分も浮気をした父じゃないか。それほどの気質のものが「僕がやったんだ」と言うのはよいが、純情なところを見せるのは稚劣だ。事実ラストで家出をする。

 太陽族映画で最も好かんのは、山海での桃色遊技、バー、ダンス等の享楽行為。彼らは遊ぶことしか知らぬのか。神聖なスポーツさえ与太者気質で楽しんでいる。そこには建設的な思想も、知性の欠片さえもない。彼らはただ理由無き反抗を求めて止まないのである。

 「理由なき反抗」「エデンの東」のジェームズ・ディーンにも太陽族的要素はある。でも彼からは人間が感じられる。だがこの映画の太陽族から感じるのは人間でなく動物だ。登場人物皆気に入らぬ奴ばかり。見ている最中阿呆らしくなった。もう二度と太陽族映画は見ぬ。(これ以下の文章は「PG-12」指定になりかねないので2004年6月20日にカット!(笑))
【1956年9月26日、セントラル劇場にて公開初日最終回上映の鑑賞記(観客7分の入り)】
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