アスカ・スタジオ

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イングリッシュ・ペイシェント

2007-02-17 14:10:28 |  映画(イ~ウ)
 双発飛行機が砂漠を飛ぶ。滑らかな曲線美を描く砂漠の凹凸。これから始まる内容が察しされる。第2次大戦下のラブロマンスが北アフリカに展開する。出演者が男ばかりだった『アラビアのロレンス』に比べて何と色っぽい。

 飛行機事故で記憶を無くした冒険家アルマシー(レイフ・ファインズ)が現実に戻る迄の話が、過去と現在を激しく交錯させつつ展開する。その巧みさは恐らく脚本の妙にあるのだろうが深みに稍乏しい感はあった。

 例えば妻キャサリン(クリスティン・スコット・トーマス)とアルマシーのなり染め。あれでは夫ジェフリー(コリン・ファース)は死して尚増悪の炎を燃やすことだろう。アルマシーを修道院に運んだハナ(ジュリエット・ビノシュ)にしても、いとも簡単に部隊を離れる描写が今一つ解せぬ。

 彼女と愛し合う爆弾処理者キップ(ナヴィーン・アンドリュース)の部下が爆死する挿話を挟む中で、「スパイ容疑で指を切られた原因はアルマシー」と思い込むカラヴァッジョ(ウィレム・デフォー)を出現させて、アルマシーの記憶を戻させる巧さは抜群。

 洞窟に残した瀕死のキャサリンを助けるべく3日間砂漠を歩くアルマシー。その情感と昂揚は秀逸。キャサリンの遺骸を双発飛行機で故国に運ぶ途中撃墜されたアルマシーがハナに看取られて、決して飽きることのなかった愛と恩讐の叙事詩は帳を降ろす。緻密で水も漏らさぬ出来映えには感じ入らされる。

 1996年、米[監督]アンソニー・ミンゲラ[撮影]ジョン・シール[音楽]ガブリエル・ヤーレ[出演]レイフ・ファインズ。クリスティン・スコット・トーマス。ジュリエット・ビノッシュ。コリン・ファース。ナヴィーン・アンドリュース。ウィレム・デフォー。[原題]The English Patient[上映時間]2時間42分[自己採点]★★★★(10点満点中8点)

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2 コメント

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こんばんわ (たそがれ)
2007-02-18 23:07:37
 ご無沙汰ばかりで済みません。
 最近は殆ど映画からも遠ざかっています。
 パパ様はしっかり見ていられますね。
 この頃はストリーを追うのが、少ししんどくなってきたのが実情です。
big の映像処理が、もう少し早ければいいのですが。
おはようございます。 (アスカパパ)
2007-02-19 11:01:05
こちらこそ、ご無沙汰気味で申し訳ありません。
たそがれさんのブログを拝見していて、何時も感心するのは、毎日更新されていることです。
「継続は力なり」というようですが、これはなかなか出来ることではありません。私などは精々2日に1回程度です。
bigは映像処理が遅いのですか。プロバイダーそれぞれに特徴があるのですね。
では、また。

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