アスカ・スタジオ

2011/9/1以降の映画記事は「八十路STUDIO」=(同一人管理blog)とリンクしました。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

オール・ザ・キングスメン

2007-10-23 18:37:43 |  映画(エ~オ)
 政治を描いた映画を大きく分けると二通りあるのではないでしょうか。一つは『スミス都へ行く』に代表される、あらゆる困難、苦難に敢然と立ち向かい、正義感を貫く映画です。今ひとつはこの映画に代表される、政界の汚い裏面を暴く映画であります。
 この映画は後者に当たります。製作後27年後に公開されていますが、その原因は観ている内に、政界の腐敗を剔った内容にあるのではないかと推察できました。なお、今年リメイクが公開されたそうですがそちらの方は未見です。

 政界の腐敗を突き知事に当選したウィリーが、逆に腐敗する立場になるプロセスがヴィヴィッドに描かれていました。
 「卵が無くてオムレツは作れない」の台詞が、この映画の総てを統括表現しているように映りました。映画の中で折りに触れて耳にした「何々するのに何々は付きもの」は、今も政治家の典型的な言い訳け、逃げ口上になっているような気もします。

 また、「救世主か、独裁者か」は、政治家の開き直りとも取れる言葉にも摂れました。この映画でも自殺者や暗殺される政治家が出てきますが、その他にも処刑や亡命なども含めて、いたわしい現在の世界の政治を見るにつけ、古今東西、政治の世界はあまり進歩していないと思ってしまいます。裏を返せば、『スミス都へ行く』のスミスのように、正義を貫徹することの如何に難しいかということになるのかもしれません。

 ウィリーを演じたブローデリック・クロウフォードは、初めて見た俳優ですが熱演でした。演出面では、冒頭、ジャックの眼から眺めたウィリーの姿で始まりましたが、いつの間にかそのスタンスが崩れているように思いました。しかし、政治について考えさせられる映画であることには間違いありません。(DVD鑑賞)

 1949年製作1976年公開.米[監督]ロバート・ロッセン[撮影]バーネット・ガフィ[音楽]モリス・W・ストロフ[出演(役名)]ブローデリック・クロウフォード(ウィリー)。ジョン・アイアランド(ジャック)。アン・シーモア(ルーシー)。ジョアン・ドルー(アン)。ジョン・デレク(トム)。[原題]All The king's Men[上映時間]1時間49分[私の評価]75点

コメント (8)   この記事についてブログを書く
« 続・男はつらいよ | トップ | レ・ミゼラブル »
最近の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お・お・お・・懐かしい映画がいっぱい (山口ももり「)
2007-10-23 18:51:49
kju差mmからやってきました。今日、「エディト・ピアフ」見てきて、ちょっと高楊しています。映画大好きです。「お熱いのがお好き」ジャック・レモン大ーイ好き・・デボラ・カー、亡くなったそうですね。素晴らしい女優さんでした。何処かの映画館で遺作をやってくれないかしらと、気をつけています。又、寄せていただきます。
ももりさん、いらっしゃいませ (アスカパパ)
2007-10-23 19:36:41
古い映画を多く取り扱って居ります。気の向かれた時で結構ですので、またどうぞお越し下さい。
私もついついご無沙汰気味になりまして、申し訳御座いません。
先ほど久し振りに、ももりさんの画廊を鑑賞させて頂きました。相変わらずの素晴らしい絵画を堪能させて頂きました。
またkju96さんのブログでもお目にかかると思います。土産話を、今からお待ちしていましょう。
政治映画 (スノーパンダ)
2007-10-25 17:32:20
アスカパパさん、こんにちは。
順調なスペースで 更新が続いてらっしゃいますね。
私は やや バテ気味ですよ~

この映画ももう ご覧になったのですね。
ルイジアナ州の 実在した上院議員がモデルになったそうです。

もう今では「スミス都へ行く」のような映画は 「甘い」といわれるのかもしれませんが、どうみても善人にしか見えない ジミー・スチュアートさんと アメリカの良心、良かったなぁ。。。
Re:政治映画 (アスカパパ)
2007-10-25 18:20:03
スノーパンダさん、こんにちは。
実は私もバテ気味です。お互いに余り無理をしないでやってゆきましょう。
え~と、私が観たのは今年の映画じゃなくて、昔の映画です。
そうです。『スミス都へ行く』には、夢と勇気と希望がありますものねぇ。私も大好きですよ。
昔の映画の方です♪ (スノーパンダ)
2007-10-26 08:24:21
「紳士協定」のレビューで、「オール・ザ・キングス・メン」(49)は未見、とあったので その後で見られたんだなぁ! と思いました。
「アスカ通信」読み込んでますよ~

本には 田中角栄かニクソンの出現を予言したような映画、とありました。

寅さんで紹介していただき ありがとうございます。
一度こちらでも縮小しているので画像がよくないのかなぁ。私も ヨン様は 冬ソナだけで 映画は好きになれませんでした。。。なので、「ヨン様が好きでした」と過去系になってます  
スノーパンダさん、すみません。 (アスカパパ)
2007-10-26 09:54:19
そうでした。あの時点では、「オール・ザ・キングスメン」(49)は未見でした。
どうも私は寄る年波か?直ぐに物忘れするようです。(汗)。
「オール・ザ・キングスメン」の話を、どなたからか聞いた覚えがあったのですが、スノーパンダさんだったのですね。失礼しました。
その後、店頭でDVDを見つけて買いました。
レビューはそれを見た感想です。

寅さんの画像は、私のコピー技術が拙いのだと思います。次回に工夫してみますから、その節もよろしく。

ヨン様・・過去形でしたか!。気が付きませんでした。私は昔からハヤトチリのアスカパパでならしています。こちらのほうも、スノーパンダさんと、私の仲に免じてご勘弁を。
おはようございます (DCP)
2008-02-10 10:57:34
昨日は機関銃のようにコメントを入れ過ぎ今日はお休み予定でしたが、ちょっと気になり質問させて下さい。

この映画は未見ですが、主演がブロデリック・クロフォウドとあります。TVが未だ白黒だった時代にNHKで「ハイウェイ・パトロール」が毎週放映されていました。主演は同姓同名です。添付写真とはかなり体型は異なりもっとデブっちょだった記憶です。そんな立派な劇場用映画の主演級俳優とは知りませんでした。ただ「ハイウェイ・パトロール」の数年後G・フォードの「必殺の一弾」で再会しましたが。
DCPさん、こんにちは。 (アスカパパ)
2008-02-10 13:11:26
残念ながらNHKの「ハイウェイ・パトロール」は見ていませんでした。「必殺の一弾」は1956年の映画ですから、1950年過ぎの作品なのですね。
「オール・ザ・キングスメン」は日本公開こそ1976年ですが、製作は1949年ですから、同じぐらいの年ですね。
だのに、そんなに、ブロデリック・クロフォウドの容貌が違いますか?。
すみません、う~ん、分かりません。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。