アスカ・スタジオ

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E.T.

2010-04-08 11:55:05 |  映画(イ~ウ)

 少し古い話になる。当家の購読紙は去年の夏休みに「夏休みに見せたい映画」を挙げていた。そのNo.1だったのがこのスティーヴン・スピルバーグ作品。
 「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」と共に私のスピルバーグ・ベスト3でもある。
 「猿の惑星」「転校生」と共に、私の選ぶSFジャンル・ベスト3の一角をも占める。
 にも拘わらず、何故か、書き忘れていたのに気が付いた。

 「エリオットだ」…「コーラだよ。飲める?」…「これはオモチャ」の問い掛けに、言葉が返って来た。
 「E.T.」…「ウチ」…「デンワ」。と。
 それが、「子供だけに見える」心の交流に広がってゆくプロセス描写が素敵だ。
 と、書きかけたものの、あまりにも有名な映画ゆえ、通り一遍の言葉を今更書いても始まらない。と、気付いた。

 ここは、いま、ふっと、浮かんできた“美”ということに焦点を絞って書き足してみよう。
 はっきり言って、E.T.の姿は醜い。グロテスク過ぎるかもしれない。然しである。此処で目線を転ずれば、そうだからこそ、たとえ見かけは醜くても、心は清く豊かに以て、生きとし生けるもの。人間をも含む虐げられし生物。弱き人々などに対する、温か~い心根の必要性。重要性を感ぜずには居られなくなる。のではないかと、思えて来た。

 

 もし、E.T.が、美男子の宇宙人だったとしたら、ここまでの感動は生じなかったのではないだろうか?。
 「人間の心臓も、蛙の心臓もよく似ている」との講義の言葉が妙に耳に残る。学校での理科の実験で、材料の蛙を解き放つエリオットに拍手を贈りたくなった。
 と、いい恰好を言ってはみても、やはり、見かけ上のE.T.は醜いことには間違いはない。古今東西より、人間は美を愛す。

 その緩和に、花を愛するE.T.と設定したのは、メリッサ・マティスンの脚本だろうか?。スピルバーグ監督は、ガーティーとE.T.との花を通じての交流を微笑ましく演出した。
 萎れる花に気が付くガーティー。活き活きしてきた花に喜びを表すガーティー。
 別れに花を贈った彼女は、形の醜いE.T.と熱い口づけを交わす。渓谷を流れる清水のような清々しさで。

 

 「行コウ」…「行ケナイ」…「イタイ」。
 スティーヴン・スピルバーグ監督は、童心の眼を通して、美と愛の世界を垣間見せて呉れた。
 ふうわり空中に浮かぶ自転車に、心からの喝采を贈るのは、私だけでは無い筈と信じる。
 かぐや姫を思い出す。美しきものは天に昇る。

 [私の評価]紛れなき秀作。
 1982年.米(ユニヴァーサル)[監督]スティーヴン・スピルバーグ[撮影]アレン・ダヴィオー[音楽]ジョン・ウイリアムズ[主な出演者]ヘンリー・トーマス。ロバート・マクノートン。ドリュー・バリモア。ディー・ウォーレス[原題]E.T. THE EXTRA-TERRESTRIAL[上映時間]1時間55分。

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