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ベートーヴェン交響曲第1~5番を聴く(その2)

2013-02-09 15:19:28 |  ♪交響曲
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【3】交響曲第1番

 映画の世界に於いても、どちらかと言えば、黒澤映画は男性的。木下映画は女性的である。もしかしたら極論かもしれぬが。 でも当たらずとも遠からじと思ったりする。

 このことはクラシック音楽界にも当てはまるのではなかろうか。どちらかと言えば、モーツァルトは女性的。ベートーヴェンは男性的と、、。
 ベートーヴェンがティーンエイジャーの頃、年齢差14歳の先輩モーツァルトに会いに行ったエピソードを思い起こす。

 モーツァルトの前で弾いた即興曲。通り一遍の誉め言葉に憤慨したベートーヴェン。即座に絢爛な変奏曲を付けて弾き、帰ったという。
 そんな彼の後ろ姿を見詰めていたモーツァルト。「今に彼の名は世界に轟くだろう」と友人に語ったとか。

 モーツァルトは音楽で世界を制したと言われる。
 同じことがベートーヴェンにも当てはめられないだろうか。
 その強い個性から、ベートーヴェン嫌いの方も居られるかもしれぬ。

 が、見方を変えれば、二人は、「あ・うん」の呼吸で相対し鎮座する狛犬さん。
 柔のモーツァルトに対する剛のベートーヴェン。といえば誇張か。

 この第1番からも、ベートーヴェン特有の男性的な力強さを感じる私である。
 1800年に完成したと言われる第1番。
 ハイドンが完成した4楽章形式を採用している。

 彼特有の力強い音の響きを感じる。
 ベートーヴェン30歳の時。
 油漲る時だった。

 が、既に聴力に支障が出始めていた。
 にも拘わらず、死力を振り絞り九つの交響曲を始め、夥しい音楽を創っていった楽聖。
 驚異と敬意の念しかない。

 力強く、激しく、若々しく、そんな中にも優美絢爛にして、エネルギッシュな雰囲気の中で、演奏終わる。


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【4】交響曲第2番

 明るく軽やかな第2番は、第1番の約2年後に発表されたという。ベートーヴェンが遺書を書いた年である。

 ところが第1楽章が演奏されるや、実に明るい旋律に驚く。
 その裏に、音楽に命を賭けるベートーヴェンを垣間見る。
 総てを悟り、開き直った決意のような眼差し。
 そのようなものを、旋律の根底に感じとれるからだ。

 第2楽章に入る。
 麗しくも清々しい。
 美しくてメリハリがある。
 そして、ここでも男性的な表情が。
 そのよううな雰囲気が伺われ、伝わってくる。

 第3楽章のスケルツォ。
 演奏は軽やかだ。

 いよいよ第4楽章。
 波打つリズムが、高潮しては退き歯切れ良し。
 美しくて優雅な主題旋律。
 弦の音が強く震う。
 ベートーヴェンの心意気を伝えるような堂々たるコーダで終わる。

 ベートーヴェンの音のスタイルとでも言おうか。
 そのような基礎が確立されたような印象を受ける交響曲第2番であった。


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【5】交響曲第5番「運命」

 第1楽章冒頭の運命動機、タタタターンを、「運命はかく扉を叩く」と、ベートーヴェンが説明したと伝えられていることから来ているのは周知の通り。
 異説もあるようだけど、そのようなことは私はどうでもいい。英雄には伝説が付きものだから。

 あまりにも有名なこの曲を語る言葉に、何時も私は困窮する。
 これだけは言える。
 「何度聴いても世界に冠たる名曲である」と。

 それは、自分に与えられた運命の許、生き抜こうと決意させてくれる。
 私はやはりベートーヴェン大好き人間らしい。
 ベートーヴェンの曲は、一口に言えば、感動の度合いが並外れるのだ。

 聴いていて涙の出るような音楽に出くわすことがある。
 ベートーヴェンの音楽は、その涙を超えた音楽だ。
 彼岸から響いてくるような。

 何度聴いても感動する。
 元気が湧く。
 そしてやる気が起こる。


 音楽の都ウィーン。
 中央墓地楽聖特別区に眠る楽聖ベートーヴェン。
 永遠なれ。

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