アスカ・スタジオ

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アザーズ

2005-07-31 06:54:47 |  映画(ア)
久しぶりにホラー映画を見る。この種の映画はあまり好まないけど。暗い、心臓に悪い、後味が良くない、後に残る、刺激的、興味本位、芸術的価値に劣る、等の理由による。反面、あのハラハラやドキドキ、スリルとサスペンス、一瞬たりとも退屈感を味遭わせぬ緊張の連続等々、といった類に他のジャンルにない魅力を感ずるのも偽りのない事実。

それにこの作品は、母親グレースを演じるニコール・キッドマンの衣装等に1945年当時の時代感覚を彷彿させるものがある。灰色の小島に佇む不気味な館と、黄褐色のランプの光がボーッと灯る暗い部屋も見るからに不気味だ。其処に一瞬光が差込んだ瞬間との見事な対比も優れているし、息吹くような半世紀前の小道具類も効果を上げている。

そこに骨格をなすのは、館に住み着く幽霊から光アレルギーの二人の子供を頑として守り抜こうとする母親の必死の姿だ。その彼女も最期には二人の子と共に霊界に入ってしまう。「こんな霊だらけの館には住めない」と逃げ去る馬車。「空家」と空しくぶら下がっている看板。突如として霊界から現実の世界に豹変するラストシーンには驚愕を覚えた。

トム・クルーズが製作総指揮というこの映画、アレハンドロ・アメナバール監督は垢抜けた演出を見せている。アンとニコラスの姉弟を演じる二人の子役、姉娘のアラキナ・マン、弟のジェームズ・ベントレー、共に印象深い。撮影、音楽も無難でホラーとしてはこじんまりまとまった水準作だ。(2002年5月9日、シネマデプト友楽にて観賞記)

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2 コメント

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ひんやりとした感触 (abricot)
2008-03-01 12:33:32
蝋燭の炎が温かそうなのに、この作品は全体的に冷え冷えとしていました。 それもそのはず・・・ですね。
死人を写真におさめてアルバムにしていたというのは、今で考えれば不気味ですよね。 

二コールの母親役は合ってましたね。 あの冷たい感じが作品にぴったりでした。 色のトーンも全体的に落としていて、作風に活かされていたように思います。
父親が出てきたシーンは、あまり意味をなさなかったようにも感じられたのですが。
abricotさん、こんにちは。 (アスカパパ)
2008-03-02 13:38:13
ほんとですね。暖かそうに燃える蝋燭の灯さえも、やがて冷え冷えと凍るのではないかと思わせる雰囲気でした。ニコールも嵌っていましたね。
あ、あの父親ですね。
abricotさんが仰る通りです。私も違和感を残しましたね。

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