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立ち見席の頃(3)

2005-02-07 18:12:26 |  映画随想
今日の日記にも書いたけど、「アレキサンダー」を見に行ったら満員で入れなかった。前回の「立ち見席の頃」で、客の入りについて嘆いていたのに、これは結構なことだ。映画人気が回復しつつある。

さて先日、第78回(2004年度)キネマ旬報ベスト・テンが発表された。これを見て、一映画ファンとして最近思うことがある。それは、地方都市に住む者にとっては、見たくても見られない優れた映画が多くなったことだ。その傾向は特に日本映画に顕著だ。

今回のベスト10作品でも、第1位の「誰も知らない」を筆頭に、「父と暮らせば」「理由」「ニワトリはハダシだ」「チルソクの夏」「透光の樹」と、過半数を占めた。
尤もこれは何年も前から見られる傾向である。2003年度は、私の街で公開されたのは、第5位の「阿修羅のごとく」と、第7位の「座頭市」のみ。第1位の「美しい夏キリシマ」を筆頭に8作品は見られなかった。また2000年度は第9位の「雨あがる」以外は×といった具合である。
これら良心作は、○○製作委員会とか、独立プロとかの作品に多く、映画館の数が多い大都市でしか公開されないからだろう。残念な傾向だ。

その点、立ち見席の頃(2)でも述懐しているけど、あの頃はそんなことは無かった。因みに1956年度ベスト・テン作品を列記してみると、
日本映画=1位「真昼の暗黒」.2位「夜の河」.3位「カラコルム」.4位「猫と庄造と二人のをんな」.5位「ビルマの竪琴」.6位「早春」.7位「台風騒動記」.8位「流れる」.9位「太陽とバラ」.10位「あなた買います」.
外国映画=1位「居酒屋」.2位「必死の逃亡者」.3位「ピクニック」.4位「リチャード三世」.5位「最後の橋」.6位「赤い風船」.7位「空と海の間に」.8位「ヘッドライト」.9位「沈黙の世界」.10位「バラの刺青」.
であるが、見れなかった映画は、邦画に2作品、洋画に1作品を数えるのみである。

こういう環境だと、自己のベスト・テン作品との比較してみるのも楽しみとなる。この年、私も読者の一人としてベスト・テン投票に参加し、「読者の選んだ順位と感想」欄に私の拙文も掲載された。当時のキネ旬を残してあるので、(画像参照)その年の私のベスト・テンを懐かしく眺めてみた。
日本映画=1位「ビルマの竪琴」.2位「夜の河」.3位「猫と庄造と二人のをんな」.4位「カラコルム」.5位「白夫人の妖恋」.6位「マナスルに立つ」.7位「嵐」.8位「神坂四郎の犯罪」.9位「女囚と共に」.10位「残菊物語」.
外国映画=1位「ピクニック」.2位「必死の逃亡者」.3位「空と海の間に」.4位「黄金の腕」.5位「赤い風船」.6位「恋愛時代」.7位「空中ぶらんこ」.8位「知りすぎていた男」.9位「居酒屋」.10位「白鯨」.
ベスト・テン上位には、多くの人が選んだ映画と同じ作品が顔を揃えている。このような現象は当時は毎年の傾向であった。だから自己満足に浸ることが出来た。

ところが最近は、見られない映画が多いが故に、応募そのものが出来なくなった。ベスト・ファイヴを選ぶのがせいぜいである。寂しいことだ。でも、今日体験した現象を見ると、期待に胸も弾みそう。今年は積極的に映画館通いをするので、いい映画を多く上映してくれよぉ。
(第3回終わり)

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