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愛する時と死する時

2010-07-04 08:57:06 |  映画(ア)

 珍しくドイツ軍の立場から描いた戦争映画というより、寧ろ恋愛映画の色彩が濃い。だいたい敗退する最中に休暇を貰えるという現実に唖然とする。
 現地は、ソ連に侵略したドイツ軍が、敗色濃厚のソ連領ではないのかな?。現に、ソ連の現地人が捕らえられたりしている。そんな中で、ドイツまで帰国出来るとは。敗退中の戦争の悲惨さは、一旦此処で掻き消されて仕舞った。
 その間にナチ幹部の自宅に招かれたり、高級レストランで恋人との暫しの逢瀬を得たり。そして結婚に到るとは。確かピンク色の花咲く水辺でのラブシーンだったと思うが、「今迄余り楽しかったから溢れ出てるの」てな台詞まで聞いた気がする。 恋愛主導で描くのなら、それはそれでいいのだが。
 
 

 ところが、明らかに「西部戦線異状なし」のオマージュを思わせるショットが時々現れるのだ。戦争の悲哀を忘れていないよ。と言わんばかりに。だが、これだけでは臨場感が全く伴わない。そういえば「西部戦線異状なし」の原作者による原作の映画化と聞いた気もする。
 (追記:up後に調べたら、やはり、どちらも同じ、エリッヒ・マリア・レマルクの原作だった。)

 ゲシュタポの恐怖も描かれたりして居る。だけど全般に、捕らえられる理由を納得させるような説明描写に乏しいと思う。
 休暇が解けて軍隊に復帰後は、戦争シークェンスに代わる。恋と戦の比重が半々で、中途半端の感が深まる。何よりも不可解なのはラスト。何故、助けて遣った捕虜が彼を…。

 [私の評価]凡作といえばお叱りを受けるかな?。
 1958年.米(ユニヴァーサル)[監督]ダグラス・サーク[撮影]ラッセル・メティ[音楽]ミクロス・ローザ[主な出演者]ジョン・ギャビン。リゼロッテ・パルヴァー。セイヤー・ディヴィッド。ドロテア・ウィーク。セイヤー・ディヴィッド[原題]A TIME TO LOVE AND A TIME TO DIE[上映時間]2時間12分。

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4 コメント

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こんにちは。パパさん、手厳し~い。 (DCP)
2010-07-05 16:23:45
本作品は監督ダグラス・サークの息子に捧げた作品でもあります。
つまり、実の息子はソ連戦線において帰らぬ人となり遺体すら発見出来ず・・。
ですから最初に手だけが雪の中から出ているシーンがありますね・・。
息子さんとオーバ・ラップしている訳です。
最近、「自由の旗風」などのサーク作品、そしてサミュエル・フラーなどを観ています。

DCPさん、こんにちは。 (アスカパパ)
2010-07-06 10:11:50
コメントありがとうございます。
ははは、少し辛口になったところを、折り悪しく?、DCPさんに見つかってしまいました。(笑)

ところで、そういう経緯は知りませんでした。成る程、そういうことでしたか。ご教示ありがとうございます。また、一つ賢くなりました。
確かに、冒頭、雪の中から、あたかも蕗の薹のように出てくる手には吃驚しました。

「自由の旗風」は、当時、見逃しました。同じ「旗」が付く題名で、ダグラス・サーク監督が、その前年に撮った「異教徒の旗印」は、1955年1月28日に、京宝で観た記録があるのですが。
サミュエル・フラー作品で観たのは、「地獄と高潮」ぐらいでしょうか、、。

西部劇、また観なくては…と思っています。
また、よろしくお願いします。
こんにちは☆ (miri)
2010-07-20 11:18:53
サーク監督作品、これで5作全部見ました。やっと見ました。

ラストシーンは、人間は一番欲しいたった一つのモノが手に入らないんだと、共感しました。

この監督の作品、これを最後に見て、ガッカリです~!
英語をしゃべるドイツ人は嫌いです~!
戦争末期のドイツは東京と同じ、なんという惨めな・・・。
休暇中の結婚、子供が授かっても・・・何と言うかそれは無責任、のような気もしました。

今回のこの監督作品の(私の)順位(と鑑賞日)です。

1・天はすべて許し給う  6月30日
2・翼に賭ける命     7月2日
3・悲しみは空の彼方に  7月8日
4・心のともしび     7月5日
5・愛する時と死する時  7月18日

何と言うか、飽きるような・分かりきっているような・よくあるような内容の作品ばかりなのに、不思議な魅力のある・見ずにはいられない。やめられない・素敵な監督さんだと思いました☆
miriさん、こんにちは。 (アスカパパ)
2010-07-21 18:05:02
コメントありがとうございます。
私は、2作品しか見ていませんので、現時点では、結論的なコメントは差し控えさせて頂くことを、何卒ご了承下さい。
現時点におきましては、この監督さんは、ハリウッド・スタイルを踏襲されているように感じます。
デンマークの方のようですので、ドイツや、イギリスの、ゲルマン民族愛を持って居られる監督さんのような気がしています。

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