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南極物語(1983年、日本映画[オリジナル])

2006-03-22 21:05:06 |  映画ナ行
 「私は何故、犬を殺してこなかったのかと悔いて来た。生きとし生ける者の命を奪う権利など誰にも無いと気付いたのは最近。こんな簡単なことが何故早く気付かなかったのか」。大学を辞め、樺太犬提供者へお詫びの旅に出た潮田(高倉健)が、麻子(荻野目慶子)に応える言葉がこの映画の主題と思う。

 「首輪を新品に替えなければ良かった」絞り出すように呟く越智(渡瀬恒彦)の悲痛な予測が不幸にして的中する。遺体が発見された7頭、ゴロ、ペス、モク、アカ、クロ、ポチ、紋別のクマ。7頭の中には、ベルトを外せなかった犬も居た。何と残酷な。

 リーダーシップを発揮したリキ、可愛いアンコ、先導したシロ、孤独派だった風連のクマ、そしてジャックとデリーの6頭は鎖を外せた。だがその前途には極寒、空腹、怪奇なオーロラも待っていた。彼等は転落したり、シャチに襲われたりして氷海に消えた。

 涙無くして見られない「死」の場面が続く。やっとの思いで再び現地に赴いた潮田と越智が発見したタロとジロ。零下50℃の氷原に約1年。奇蹟の「生」の場面もただ涙以外の何ものもない。

 このニュースが流れた1959年1月14日。日本国中が湧いた当時の有様を思い出す。命の尊さが身に滲みる映画である。主題音楽が素晴らしい。

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