アスカ・スタジオ

2011/9/1以降の映画記事は「八十路STUDIO」=(同一人管理blog)とリンクしました。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

スプリングコンサート

2012-04-22 20:03:20 |  ♪交響曲
 今日は地元の大学管弦楽団演奏会を聴きに行く。
 開演前に無人のステージを写して携帯の電源断。
 

①ベートーヴェン交響曲第2番ニ長調が始まる。

 ベートーヴェンは交響曲第1番完成の約2年後、遺書を書いている。音楽家の命である耳の難聴が始まっていた。こんな時に完成したのがこの曲。

 だが第1楽章が演奏されるや、何時も乍らの力強い旋律が流れる。開き直り人生と向い合うベートーヴェンが感じられる。
 第2楽章に入る。一転美しく清々しい。正にスプリング。花が咲き、鳥は囀り、小川は囁く。

 軽やかにスケルツォの第3楽章が終わる。
 第4楽章。歯切れ良いリズムが寄せては返す波のよう。ベートーヴェンの意気が伝わってくる。優雅で強い弦の音が震う中で、堂々たるコーダで終わった。

 音のスタイルとでも言おうか。そのような基礎を確立したベートーヴェンとの印象を受けた。

 ここで15分の休憩。

②シューマン交響曲第4番ニ短調が始まる。

 連続して4つの楽章が演奏されるので、全体が一つの楽章に聞こえるので有名なこの曲。指揮者のタクトに若い学生が応える真摯な演奏が快い。
 シューマンは何故このようなスタイルを貫いたのかと、つらつら考えている内に、思いは何時しかシューマンの生涯に馳せる。

 1832年激しい練習で右手第4指を痛めたと云われるシューマンは、演奏より作曲への道により情熱を燃やしていったという。
 1840年愛するクララと結婚。10年後ドレスデンからデュッセルドルフに居を構えた。
 「チェロ協奏曲」完成の後、愛しい思いを馳せた「ライン」を作曲。4年後そのライン河に身を投じた。2年後46才で夭折。大作曲家の多くは何故かくも激しい生涯なのか。と。

 クララの父ヴィークとの確執に悩む半生だったが、愛妻との間に7人の子が授かる。7才になった長女マリーのために作曲した「子供のためのアルバム」は有名だ。
 その第10曲「楽しき農夫」ヘ長調には思い出がある。

 高校時代は必趨科目以外に選択科目を何か一つ選ぶ制度だった。音楽を選んだのがクラシック好きの源流となったように思う。音痴な喉で、シューベルトの「菩提樹」や「野ばら」。ジルヒャーの「ローレライ」などを歌った。

 グリーグの「ソルヴェーグの歌」は、
♪ア~ア、ア・ア・ア・ア・ア、ア・ア・ア・ア・ア、ア~アーアア、ア・ア・ア・ア・ア、ア・ア・ア・ア・ア、アアアア~の終結部。高音発声が苦しくなる。当然いい点を貰えなかった。

 それらの歌の中で一際明るい4分の4拍子の曲があった。それがシューマンの「楽しき農夫」である。
 これは比較的楽に歌えた。

 ♪~小鍬を肩に掲げ~(中断)~楽しき朝の勤め~美空に鳴くは小鳥~(後略)。
 農事に出かける風景が1番の歌詞だった。
 2番の歌詞は、♪~(前略)小鍬を片に担い~(中略)~門辺に子らは待ちて~(中略)~楽しき夕の帰り~(後略)。

 シューマンは本来、明るく陽気だったのだ。が私の結論。
 演奏終了。
 公園の一角にそっと咲く、楊貴妃桜がスプリングの雨に濡れていた。
 

コメント (2)   この記事についてブログを書く
« 久し振りにトラ応援メッセージ! | トップ | 吉田秀和さんを偲んで »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
G・Wの始まりですが、、 (ヌートリアE)
2012-04-28 10:53:56
アスカパパ様、おはようございます。
洋画、日本映画のベストテン史、ワクワクしながら拝見しています。
やはりノートにきっちりとメモされている几帳面さは、時代を超えてしっかりと根付くんですね。
そういう意味では私はノートはもとより何も残るものがありません。ブログなんていつか消えてしまいますし、結局現代人はそういうはかなさを持ってしまっているのでしょうか、、。

とか、嘆いても仕方がありません。G・Wは後半は孫たちに会えるのですが、前半は思い切って信州でも旅行しようと思いました。
でも、別にG・Wでなくとも、静かな時でも行けると思いとどまり、奈良でもぽつぽつ歩いてみようと思っています。
それではまた。
ヌートリアE様 (アスカパパ)
2012-04-29 08:05:21
過分のお言葉を賜り恐れ入ります。
私はヌートリアE様のブログで最新の映画を勉強させて頂いて居ります。演劇や、東京まで行かれたりして、その精力的なご活動に何時も驚嘆して居ります。

My Best10は、最近あまり映画を観ないものですから、過去の回顧に耽っていて始めた企画です。
ヌートリアE様のコメントが励みになります。ここまで来ましたら、現在(2012年)目指し、何とか続けようと思います。

奈良も最近は賑わっておりますが、大仏殿裏から二月堂へ向かう道など、落ち着いた佇みを残している場所もあります。どうぞごゆったりとお越しください。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。