アスカ・スタジオ

2011/9/1以降の映画記事は「八十路STUDIO」=(同一人管理blog)とリンクしました。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

『ピクニック』--我が青春の残像

2007-01-07 12:22:42 |  映画随想
 ピクニック会場のゲートが写る。開放感が漲る会場は人・人・人の洪水だ。おやおや両手を子供に引っ張られている母親が居る。色とりどりの風船が高く空に舞う。開放感が爆発する。

 ステージではコーラスが響く。「もしもしおばあさん、そんなに風船を膨らませたら・・」と思っていたら、あぁやっぱり破裂した。こちらまで耳を塞ぎたくなる。
 バスケットの中でにこやかに向かい合う双子の赤ん坊。野外ステージで迷子の案内をしている。肝心の迷子は至ってにこやかなのに噴出しそう。パイ喰い競争が始まったぞ。
 バスケットの食べ物を盗む犬。「しっしっ」と追い払う可愛い女の子。藁の中のコイン探し。etc・etc・・。陽気なアメリカ人気質がいま大爆発している。

 ・ ・・実に鮮やかなショットの組み合わせだ。アカデミー編集賞が頷ける。


 「満月のせいだ」とハル(ウィリアム・ホールデン)が呟いた。その満月が雲に隠れる。この二つのショットで、踊る人々の心情を表現するジョシュア・ローガンの演出が月のように光る。
 若々しく歯切れよい「ムーン・グローリー」の旋律に合わせて、ハルとマッジ(キム・ノヴァク)が演じるダンスシーンには、あれから50年の歳月が経過した今も胸がときめく。「踊ると人柄が分かるの」遠くを夢見るようなキムの魅力的な瞳が今も不変だ。


 「いいよ私は男足が似合うもの」と、ハルのパートナーを姉に譲るミリー(スーザン・ストラスバーグ)は何時観ても巧い。

 ハワード(アーサー・オコンネル)とローズマリー(ロザリンド・ラッセル)のシルバー族の愛には、若かった当時よりも今回が特に共感を覚えたのは当然ではあるが、、。


 1956年3月22日、京都宝塚劇場で見て以来、数度観賞しているこの映画。50年後の今日(2007年1月6日)、久しぶりにテレビ放映を観たが今も瑞々しかった。この映画は、わが青春の残像である。

コメント (4)   トラックバック (1)   この記事についてブログを書く
« ムーラン・ルージュ | トップ | Mr.&Mrs.スミス »
最近の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アスカパパへ (kju96)
2007-01-15 21:47:36
二人のひねくれ者(ホールデンとストラスバーグ)から捉えたストーリーが新鮮でした。
甘く切ない青春物語。
キム・ノヴァクのダンスシーンが印象的でした。
kju96さん、おはようございます。 (アスカパパ)
2007-01-16 09:43:17
特に、ストラスバーグが素晴らしかったと思います。

彼女は「ピクニック」で、その素質ある蕾を膨らませ、その後の出演作品「女優志願」で見事開花したように思います。
こんにちは。 (ボー・BJ・ジングルズ)
2007-01-28 11:48:12
ダンスシーンは、曲の甘いムードが最高に盛り上げます。
文中でご紹介されている、ピクニックの遊びをつないでいった場面も楽しかったです。
キム・ノヴァクの美しさはもちろん、出演者みんなが好演している素敵な作品ですね。
また遊びにうかがいます。
ボー・BJ・ジングルズさん、こんにちは。 (アスカパパ)
2007-01-28 13:38:32
『ピクニック』のTBとコメントをありがとうございました。

「ムーン・グローリー」の旋律が静かになり始める。
キム・ノヴァクが、両手をパンと打つ。
そして片手を高く挙げながら、また拍子を打つ。
その手を交互に変えながら、その動作を3~4度、繰り返してゆく・・。
 そしてその豊満な肢体をくねらせながら、ウィリアム・ホールデンに近づいていく・・。
 あやしげなムードの中にたたえたその美しい瞳!。

 赤や青の提灯に照らされて、やがて、手を組み合う二人。
 ボー・BJ・ジングルズさんが言われる通り、最高のダンス・シーンでしたね・・。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

関連するみんなの記事

トラックバック

「ピクニック(1955年)」 (或る日の出来事)
ほのかに惹かれあっていた2人が、名曲「ムーングロウ」の調べに乗ってダンスをする。 はじめは離れてステップを踏んでいるが、お互いに近づいていき、やがて抱き合って踊る。 色のついたランタン(提灯)の照明に映