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私のワースト10

2007-11-27 21:04:37 |  映画随想
 世の中には、陽と陰、善と悪があるように、映画にも名画から愚作まであるのは周知の通りです。1950年代の二本立て時代には添え物のB級映画を数多く観てきましたが、これはちょっとあっちに置きまして、単独上映作品を対象に私のワースト映画を選んでみました。
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①『海賊黒ひげ』グロテスクこの上もない。品のない事甚だしい船長!。嫌悪感が沸き続けだった。1954年7月鑑賞.米(RKO)[監督]ラオール・ウォルシュ。[主な出演者]ロバート・ニュートン。リンダ・ダーネル。[原題]The Pirate[上映時間]1時間36分[私の評価]5点

②『バルテルミーの大虐殺』中世期フランスの王族と、新旧宗教の葛藤を描いた作は、以前に「ボルジア家の毒殺」があったが、これは比較しても劣る。時には眠りを催した。1955年3月28日.京都劇場にて鑑賞(仏)[監督]ジャン・ドレヴィル[主な出演者]アルモンド・フランチオーリ。ジャンヌ・モロー[原題]La Reine Margot[上映時間]2時間13分[私の評価]8点

③『O.K.ネロ』とんまな水兵が夢の中でローマ時代に生き活躍する喜劇だが、品が悪い。乳房を出す古代の女性、エロチシズムを狙っている。1954年11月9日.セントラル劇場にて鑑賞。(伊)[監督]マリオ・ソルダーティ[主な出演者]ジーノ・チェルヴィ。ワルテル・キワーリ。シルヴァーナ・パンパニーニ。[原題]O.K.Nerone[上映時間]1時間25分[私の評価]15点

④『ユタから来た男』低級西部劇。なんの印象も無し。1956年.京都劇場にて鑑賞.(米)[監督]ロバート・ブラッドベリ[主な出演者]ジョン・ウェイン[原題]The Man From Utah[上映時間]45分[私の評価]16点

⑤『Z旗あげて』下劣なギャグをふんだんに盛って、取り留めのない笑いを目的とした作品だけど、小生はちっとも面白くなかった。建築シーンの思わせぶりな古い手にはうんざりする。1958年.京都劇場にて鑑賞.(米)[監督]チャールズ・ウォルターズ[主な出演者]グレン・フォード。ジア・スカラ[原題]Don7t Go Near the Water[上映時間]1時間48分[私の評価]17点

⑥『裁かれる十代』十代の無軌道ぶりと大人の腐敗ぶりを画き、社会の欠陥を大きく突いたつもりだろうが、あまりに作り話臭く、且つ深い追求の目がない。娯楽的に仕上げる意図がありありと見える。親と子の感情のもつれなど、もっとその原因や心理描写に力を入れるべき。川上のぴちぴちとした演技に比べ、川口は演技力に乏しく月と鼈。加藤大介は流石。三宅、轟両ベテランもまあまあ。大映の十代ものは、エログロナンセンスを売り物にした逞しい商魂ぶりが伺われる。ごろつき映画と変わらぬ。多分「暴力教室」の影響だろう。愚作。1956年5月26日.ピカデリー劇場にて鑑賞.(日)[監督]佐伯幸三。[主な出演者]川上康子。川口浩[私の評価]24点

⑦『女の平和』これは又ちょっと変わった映画だ。アテネとスパルタの戦の時代。アテネの女性が男性に対抗し、休戦を実現させるという話を、面白可笑しく、お色気たっぷりに画く。冒頭の省略テクニックや画面の消し方など機知に富んでいて面白い。フィルムをわざと汚してあるのには苦笑させられた。取り立てて言うほどのこともないが、一風変わった喜劇だ。フランス映画【1956年11月3日、田園シネマ、この日の最終回上映は、マルチーヌ・キャロルのお色気を求める男性観客で満員^^;)】[監督]クリスチャン・ジャック。[主な出演者]マルチーヌ・キャロル。ラフ・ヴァローネ[私の評価]25点

⑧『密輸空路』アラン・ラッドの相当古い代物。これも大したこと無かった。トップシーンが山々の上を飛ぶ飛行機。これは面白いと思ったのに案外つまらなかった。1956年3月8日.セントラル劇場にて鑑賞。[監督]ジョン・ファロー[主な出演者]アラン ラッド(米)[原題]Galcutta[上映時間]1時間23分[私の評価]25点

⑨『浅草の鬼』大映得意の浅草もの。ヤクザを否定しているのか肯定しているのか解らない。やたらに啖呵と喧嘩が飛び出す。青少年に見せられぬ。1955年8月20日.友楽大劇にて鑑賞。 (日)[監督]松林宗恵[主な出演者]根上淳[私の評価]29点

⑩『フランケンシュタインの逆襲』怪物映画のナンバ1が色彩で登場。生物の創造という着眼は確かに生物学者の最終目標かも知れない。これを利用して怪物を作り、戦慄を味遇わせる意図が低俗で話にならない。しかもその製造方法たるや、玩具のような機械でアホらしくていかん。脳が落ちたので狂人になったという理由も付け足しみたいで幻滅した。更に腹が立つのは男爵を諫める友人の優柔不断な態度だ。怒っては訪れ、訪れては怒って帰る。それが彼が断首になるまで続くのだから恐れ入る。如何にも善者賢者のような面をしていて実は彼ほど意志薄弱な者は居ないと思わせる。まだ男爵の方に好感を持てる。尤もこういう筋にしないと映画にならなかったのかも知れぬが、他の方法だってある筈だ。観客を怖がらすのが唯一の目的でとるに足らぬ。そうはいっても小学生でも怖くないのではないか。子供騙しだからである。『悪魔のような女』のように、もっと大人が怖がる映画にしなければ駄目だ。もうこういう映画は見まい。(1957年当時の文)原題 The Curse of Frankenstein 英国映画、1957年.セントラル劇場にて鑑賞。[監督]テレンス・フィッシャー[主な出演]ピーター・カッシング。クリストファー・リー[私の評価]30点
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 例え詰まらない映画であっても、映画好きはどんな映画でも観るのではないでしょうか。映画は素敵だと思います。(画像=『O.K.ネロ』)

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2 コメント

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1本も観てません~ (ボー)
2007-11-28 00:10:33
ワースト10、おおっと思って拝見しましたが、どれも観てないです。。。

1位、ラオール・ウォルシュ監督は有名ですけど…。
4位はジョン・ウェインですが知らなかったです。
10位の監督・主演は、ホラー映画ではゴールデントリオな顔ぶれですが。ホラーって、B級作品も、けっこうありますからねえ…。

知らないものが多かったですが、おもしろい企画です。
私も考えてみようかな…。
ボーさん、コメントありがとうございます。 (アスカパパ)
2007-11-28 16:23:50
1位のラオール・ウォルシュ監督の娯楽映画はこの時分、よく観ています。
「世界を彼の腕に」「艦長ホレーショ」「限りなき追跡」「 サスカチワンの狼火 」「南部の反逆者」などですが、まあ面白く撮る人だと思いますが、この「海賊黒ひげ」だけは、どうも頂けませんでした。
4位ですが、簡単なメモが残るだけで、全く中身は覚えていません。(汗)
10位、そうですねホラーのB級作品は多いですね。まぁ、その代表ということで、、。

ボーさんの企画、是非考えてください・・。

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