アスカ・スタジオ

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白夫人の沃恋

2005-09-05 09:07:42 |  映画(ハ~ヒ.)
 昨年(1955年)「夫婦善哉」でカムバック、万丈の気を吐いた豊田四郎監督の本年度最初の作。著しく幻想に満ち優雅な趣の作品となった。中国の地方の景色をイーストマンカラーで捕らえ、日本色彩映画では最高の出来だ。

 津波が寺院を襲うシーンなど幻想場面のトリックも素晴らしい。白蛇を演じた山口淑子は体当たり的演技で怪しさを醸し出している。蛇に変わるところ等は思わずぶるぶるとするほど。

 池部良は最後に白蛇の執念に恐れるシーン以外は平凡。八千草薫は、お節介で、ちゃきちゃきした青蛇の女をよく演じている。東野英次郎の妖術使いは流石ベテラン。

 此の映画は蛇の執念の深さよりも、恋の賛歌を強調している。ラブストーリーとして見ても優良だが、前者の方をもっと強調して出せば「雨月物語」のような一段と格調高い作品となったであろう。
【1956年7月12日、最終日で七分の入りの大阪北野劇場にて観賞】
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