アスカ・スタジオ

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兄とその妹

2005-08-26 15:08:05 |  映画(ア)
 室生犀星の原作。確か映画化は戦前戦後各1回あり。三度目の筈。現代的感覚にしようと務めてはいるが、やはり戦前という感じが覗くときがある。内容は善意に満ち溢れ、かといって「ニコヨン物語」のように善意過ぎることもなく、適当に悪役が活躍する。

 サラリーマンの身に迫るトラブルも、僕自身サラリーマンだけに、優れた描写は認めるけど、余りに物語的で型に填っているのを些か頼りなく感じる。夫に扮する池部良は、土壇場で辞職し、加東大介(好演)をぐうのねも尽かさせぬところ等は平凡だが、今年出演の他の作品に比べて良い。

 津島恵子、原節子、淡島千景、山口淑子、美人ばかり妻にして今年よく出演する池部良はやはり二枚目。この点、俳優演技だと思わせるが、そこまで責めても無理。二枚目俳優で、真の人間演技に迄漕ぎ着けたのは、故ジェームズ・ディーンと、かってのマーロン・ブランドのみだから。

 「日蝕の夏」で司葉子に触れようと思いつつ、太陽族映画を排斥する余り、述べるスペースがなかった。前者での役柄とは全然性質の異なる人物での出演だが、伸びる素質あり。顔もさることながら美声だ。東宝のスターダムにのし上がった感がある。

 小林桂樹もなかなのもの。原節子も「じゃ寝さして貰おうかしら」と言う冒頭の茶の間シーン前後等、ごく自然で好演。水準作【「日蝕の夏」と併映(2本立て興業)】
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 ※以上は、1956年9月26日。奈良セントラルでの鑑賞記(下記ノート画像)を要約した。

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