陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

雨中の紅葉 京都日記

2009年11月23日 | slow life

六甲駅から阪急電車に乗った。
ぽつぽつと降り出した雨も
河原町に着いた頃には、雨は
本降りになっていた。祇園へ続く
四条通りは、いろんな色の傘の列が
絶え間なく八坂さんまで続いていた。

紅葉を見ようと京都へ来たのだ。
昨年も、ちょうどこの時期に来た。
冷たい雨の中を、傘の列を迂回して
南座から団栗通りへと南下。
大学で四年、会社に入って四年
勝手知ったる京都の土地である。
建仁寺から安井を抜けて清水寺を目指す。
やはり連休のこの時期は
京都はどこも人、人、人である。
産寧坂から清水寺参道に入ると
渋滞の傘の列は動けなくなっていた。
止まっては進みを何度となく繰り返し
やっとのことで清水寺まで辿り着く。

今年の紅葉は、やはりこの雨に
やられたせいもあるのだろうが
あまり良くないように見えた。
ぐっと気温が下がって色づく時期の
雨や雪はどうも色づきを悪くする。
そしてこれも気になったことだが
参道の土産物屋さんは、心なしか
やはり人の入りが悪いように見えた。
やはりこの不景気でかなり売上げが
落ちているのではないだろうか。

帰路はまた産寧坂を下り、高台寺
ねねの道から石塀小路に入ってみた。
石塀小路にはかつて行った店があるはず。
デュランに和田はそのままであった。
デュランは、かつて某新聞社の
支社長がとてもお気に入りだったバー。
喫茶店営業もしているようだった。
和田は確か画廊を併設した料理屋。
まだ景気が良かった京都勤務時代の
あの頃が懐かしく思い出された。

風情溢れる石塀小路を歩き、今度は
八坂神社から祇園新橋へと向かった。
かなり混雑する四条通りを避けて
スナックひしめく呑み屋街を抜ける。
ひしめくテナントビルには
ぎっしり店名のサインが点っていた。
こんなにお店はあるけれど、正直
皆やっていけてるんだろうか?
わたくしごときが余計なお世話だな。

「この路地の奥にね。安参(やっさん)
といううまい生肉をコースで喰わせる
珍しい肉料理屋があるんだよ。」

その店は衝撃的だった。生肉の刺身を
中心とするコース料理は初体験だった。
今まで喰わず嫌いだったが一変した。
来てる客はがっしりした体躯の人が
かなり多かったように思う。
プロレスラーなんかもよく来るらしい。
ここのテール煮込みも忘れられん。
また是非食べてみたい代物である。
精力つきすぎて困るかもしれないが…。

さて、冷たい秋の雨の中
祇園新橋通りを辰巳神社を横目に
そぼ降る雨の石畳を相合傘で川端へと歩く。
川沿いの料亭に点る灯りは温かそうだ。
川端から賀茂川沿いの道を北上。
三条大橋を渡り寺町商店街へと向かう。
かなり歩いた気がする。これからは
京都での買い物と食事である。
これも京都での楽しみのひとつだ。
嗚呼、かなりお腹が空いてきたね。

京都日記、つづく…。
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