しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <わたしはある>

2023-08-26 | ヨハネ福音書
「イエスは彼らに言われた。『まことに、まことに、あなたがたに言います。アブラハムが生まれる前から、「わたしはある」なのです。』」(ヨハネ8:58新改訳)

これは主イエスがユダヤ人に向かい、「わたしは永遠の神」と宣言されたおことばである。ナザレの一青年、ユダヤ人と少しも変わらない姿の若者が永遠の存在者だということを彼らは信ぜず、「気が狂っており、神を汚している」と断じ、石でうち殺そうとした。▼しかし事実は主の言われるとおりなのだ。死人をよみがえらせ、水の上を歩き、嵐をひと声でしずめ、水をぶどう酒に即座(そくざ)に変えた。盲人の目を開き、ツァラァトをひと声でいやし、その衣の裾(すそ)にさわっただけで人々は難病(なんびょう)がすぐにいやされた。まさしくイエスは永遠の神が人となって地上に出現された、そうとしか言えないお方である。▼さらなる不思議は、そのお方が十字架に釘打(くぎう)たれ、鮮血(せんけつ)を流しつつ死の苦しみを味わわれたという事実である。これほど不思議な方はどこにも存在しない。人間歴史の中心、全宇宙の焦点(しょうてん)は、人となって来られたナザレのイエスに絞(しぼ)られている。