しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
よかったら見てください。

朝の露 <金の油を注ぎ出す>

2023-07-31 | ゼカリヤ書
「そして再び尋ねた。『二本の金の管によって金の油を注ぎ出す、このオリーブの二本の枝は何ですか。』」(ゼカリヤ4:12新改訳)

まぼろしの中でゼカリヤが見た二本のオリーブの木とは、おそらく帰還民の指導者だったゼルバベルと大祭司ヨシュアである。▼二人は四面楚歌(しめんそか)という困難の中で、預言者に励まされて神殿再建工事を始めた。まわりの原住民たちが笑ったように、その宮はソロモンが建てたものから見れば、みすぼらしい姿をしていた。だが、同じ場所に神の宮を再建するということは純金で建てるよりも尊く、価値あるわざであった。なぜならその宮に、やがて活ける神の宮である主イエスが来られ、世界の中心、永遠の都になるからである。▼ゼルバベルとヨシュアは、身分的にはペルシャ帝国の隷属民(れいぞくみん)にすぎなかったろう。しかしふたりはその使命と行なっているわざにおいて純金の油を注ぎ出すオリーブの木であり、聖地を照らす総金(そうきん)の燭台(しょくだい)であった。同じように、私たちが従事している教会建設のわざも、光り輝く純金の灯台である。