しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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聖日の朝に <ローマ帝国>

2022-03-13 | みことば静想

「第四の獣は地に起こる第四の国。これは、ほかのすべての国と異なり、全土を食い尽くし、これを踏みつけ、かみ砕く。」(ダニエル7:23新改訳)

現在、世界を混乱させているロシアとウクライナの争いは、たんなる民族や領土のそれではなく、根底にEU加盟問題が横たわっている。そのことが重要だと私は思う。▼聖書は人類歴史の終末に、かつて栄えたローマ帝国が復興すると預言している。これがキリスト再臨の直前における世界の姿であることに注意しなければならない。▼この第四の獣、復興ローマに発展する可能性として今いちばん近いのはEUであろう。構成する国々を眺めると、かつてのローマ帝国とその周辺地域にほとんどが重なっている。もちろん今のEUは昔のローマに比べることができないほど弱く、互いの結束力も薄弱だ。しかし将来どうなるかは未知数である。今回のウクライナ問題で、加盟国はあらためて強く団結する必要がある、と感じ始めているそうだ。▼ヒトラー、ナポレオン、オットー大帝も一つのヨーロッパ、つまりローマ帝国の復興を夢見て果たせなかった。だが主の再臨直前、それがかなうのであろう。頂点に立つのが反キリストである。「その頭には十本の角があり、もう一本の角が出て来て、そのために三本の角が抜け落ちた。その角にはがあり、大言壮語する口があった。その角はほかの角よりも大きく見えた。私が見ていると、その角は聖徒たちに戦いを挑み、彼らに打ち勝った。しかしそれは、『年を経た方』が来られるまでのことであり、いと高き方の聖徒たちのためにさばきが行われ、聖徒たちが国を受け継ぐ時期が来た。」(ダニエル7:20~22同)