しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 出エジプト記10章 <いなご>

2014-11-03 | 出エジプト記

白百合「それらは全地の面をおおったので、地は暗くなった。それらは、地の草木も、雹を免れた木の実も、ことごとく食いつくした。エジプト全土にわたって、緑色は木にも野の草にも少しも残らなかった。」(15新改訳)

エジプトの歴史上、後にも先にもないほどのいなごの大群。日の光がさえぎられ、真っ暗になったというのだから、驚きを通り越して恐怖と戦慄そのものだったろう。モーセという一老人が杖を伸ばしただけで、この天変地異が起きたのである。

だが黙示録のいなごはさらに不気味だ。「その煙の中から、いなごが地上に出て来た。彼らには、地のさそりの持つような力が与えられた。・・・しかし、人間を殺すことは許されず、ただ五ヶ月の間苦しめることだけが許された。」(黙示録9:3~5同)

死んだほうがはるかに楽と思うほどの苦痛、それでも死ねない苦痛、それが世界をおおう患難期の実相だとすれば、これから逃れるために備えられたイエス・キリストの福音に、どんなことがあってもあずかるべきではないだろうか。