「もう一度叫んで言え。『万軍の主はこう言われる。わたしの町々には、再び良いものが満ちあふれ、主は再びシオンを慰め、再びエルサレムを選ぶ。』」(ゼカリヤ1:17新改訳)
ハガイと共に神殿再建について民を励ました預言者ゼカリヤは、エルサレムの輝かしい未来を神の約束として人々に伝えた。それがゼカリヤ書である。▼たしかにあなたがたが見ているように、聖地は廃墟(はいきょ)と瓦礫(がれき)の山になっている。神殿を建て直すといっても、どれほどのことができるのか。しかし、貧しく、捨てられたように見えるエルサレムに、将来(しょうらい)かならず良いものがあふれ、人々が集まって来るであろう。そのいちばんの理由は、「神がふたたびエルサレムを選ばれる」からにほかならない。▼このゼカリヤの預言は、今なお未来に属する。なぜなら現在も神殿はなく、イスラムの寺院が立ち、町は世界の都市と変わらないありさまだ。だが、主が栄光のうちに地上再臨されると、都は文字通り世界の中心となり、諸国の民は川の流れのように集まって来るであろう。ゼカリヤはその日の栄光を預言したのであった。