しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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聖日の朝に <ヤコブとヨセフの信仰 ヘブル11:20から>

2014-10-05 | みことば静想

芙蓉の花「信仰によって、ヨセフは臨終のとき、イスラエルの子孫の脱出を語り、自分の骨について指図しました。」(ヘブル11:20)

ヤコブとヨセフは神のふしぎな摂理によって、エジプトに下り、そこに一族とともに在住することになった。しかし、神がアブラハムに与えた「カナンの地をあなたとあなたの子孫に与える」との約束を、二人は固く信じていたので、エジプト滞在はあくまでも一時的なもの、と見なしていた。

ヤコブは147歳で死んだが、遺言によって、その遺体はカナンの地、マクペラにある墓地に、アブラハム夫妻、イサク夫妻とともに埋葬された。彼の妻レアもすでにそこに埋葬されていたので、三代にわたる夫婦が納められたことになる。

そして息子ヨセフも、死が迫ったとき、自分をエジプトではなくカナンの地に葬るよう、兄弟たちにかたく誓わせたのであった。それにしてもヤコブやヨセフはなぜこのようにエジプトに葬られることを、あくまで拒否したのだろうか。「彼らはこのように言うことによって、自分の故郷を求めていることを示しています」(ヘブル11:14)というのが答えである。彼らは神の約束を固く信じ、死んだあとも、その信仰にあろうとしたのであった。なぜなら、カナンに原住民が多く住んでいても、メシヤがおいでになるとき、墓から復活するのは信仰者だけであり、そのときカナンは復活した彼らに与えられるからだ。

キリスト者にとり、約束の地は今の全宇宙である。主が再臨されるとき、私たちは復活し、新しくなった天地を相続するのである。その信仰に生きる時、ヤコブやヨセフのあとに続く者となることができるのだ。