しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 2列王記10章 <エフーの改革>

2016-02-02 | Ⅱ列王記

水仙「このようにして、エフーはバアルをイスラエルから根絶やしにした。」(2列王記10:28新改訳)

エリヤのとき、カルメル山の対決によってバアル礼拝は根絶されたかにみえたが、アハブ王とイゼベルにより、すぐにもちなおしたことが本章からわかる。エフーは王位につくと、武力を用いてバアルの勢力を一掃した。▼ここに記された出来事は、残虐そのものだが、信仰的に味わえば教えられることも多い。ひとつは、主イエスが、「心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ」(マルコ12:30同)と言われたように、本当の信仰には一切の妥協があってはならない、ということである。もし私たちの内に、主イエス以外の何かを慕う心が残存していれば、サタンはそれを橋頭堡にして、私たちを倒すにちがいないから。あのロトの妻が脱出途中でふりかえり、塩の柱になったように(創世記19章)。

エフーがバアル信仰の元凶だったアハブ王家を、子どもを含む全員にいたるまで抹殺し、信徒たちまで滅ぼしたのは、イスラエルが二度と堕落しないようにとの配慮からだった。旧約の戦いは、新約では霊的な世界に昇華されており、キリスト者は悪魔と霊的な戦闘を続けているのである。「世をも、世にあるものをも、愛してはなりません。もしだれでも世を愛しているなら、その人のうちに御父を愛する愛はありません。すべての世にあるもの、すなわち、肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢などは、御父から出たものではなく、この世から出たものだからです。」(1ヨハネ2:15、16同)