エスペラントな日々

エスペラントを学び始めて27年目である。この言葉をめぐる日常些事、学習や読書、海外旅行や国際交流等々について記す。

点と線

2018-12-19 | エスペラントあれこれ


 「(やって来る電車を指して)あ、バスが来た」をエスペラントにすると、例えば「Jen, la auxtobuno venos」とする。日本語では過去形だがエスペラントでは未来形になる。すぐそこまで来ているのだから「venis」でもいいではないかと思うが、実際にはまだ来ていないのだから「venos」なのだ。実際に着いてしまえば「venis」である。この場合「venas」は普通は使わない。veni は点動詞なので、通常は -as の形では使わないからである。
 この場合、プラットホームに入ってきて目の前で停まりつつあるような場合には venas としそうな気がする。点動詞といえども絶対に -as を使わないわけではない。一般的な真理・事実を言う場合や、瞬間的な動作が連続して起こっている場合などである。良く例に出されるのは、
  Iu batis la pordon.:誰かがドアを叩いた。
  Iu batas la pordon. :誰かがドアを叩いている。
 他にも次のような例を辞書で見つけた。
  Nun la horlogxo batas la dekduan.:今時計が十二時を打っている。
  Nun ni komencas la bankedon.:今から宴会を始めます。
 いずれも今起こりつつあることを表している。下の例では開会挨拶をしているその時から宴会が始まっている。 komencos とすると、挨拶が終わってから宴会が始まる感じになる。


   写真は京都・苔寺の近くで見たアオサギ。
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