『ウィキペディア(Wikipedia)』というインターネット上の百科事典がある。誰にでも編集できるので、逆に絶対的に信頼できるものかどうかはわからない。「エスペラント」についてはかなり詳しく書かれている。その中に「日本語からきた単語」が紹介されているのだが、今回からこれを順番に見ていこう。特にその単語がPIV(もっとも権威のあるエスペラント-エスペラント辞書)にも載っているかどうかを調べる。
私の限られた知識ではわからないことも多いので、詳しい方のコメントを期待したい。
一つだけ基礎知識、エスペラントでは、名詞はすべて「-o」で終わる。形容詞は「-a」、動詞の不定形(辞書に載る形)は「-i」という語尾を持つ。
animeo アニメーオ (アニメ) え?「アニメ」って日本語なの? という疑問は横に置いておく。この単語はPIVにはない。エスペラントでは「bildfilmo」(bild:絵、filmo:映画の合成語)とも言える。「アニメ」という単語が国際的に使われていれば、エスペラントでもanimeoを使っていいと思う。そうでなければ、普通にはbildfilmoとした方がいい。
cunamo ツナーモ (津波) これはもう普通に使われているように思う。もちろんPIVにも載っている。まさに日本発の単語である。津波が日本独特のものというわけではもちろんないが、日本で津波に関する研究が進んでいるからだと思う。
c^anojo チャノーヨ (茶道) これもPIVには載っているが、あまり使われていないと思う。Te-ceremonio(テ・ツェレモニーオ:茶の儀式)という単語の方がよく使われる。ただし、Te-ceremonioは「お茶会」の意味にも使われるし、中国などにも茶の作法があるので、日本の「茶道」にはc^anojoの方がいいかもしれない。「華道」に当たる単語は見あたらない。
eno エーノ (円) お金の単位。もちろんPIVにも載っている。
写真は中山道大井宿の外れにある長国寺、西行法師葬送の寺といわれる
私の限られた知識ではわからないことも多いので、詳しい方のコメントを期待したい。
一つだけ基礎知識、エスペラントでは、名詞はすべて「-o」で終わる。形容詞は「-a」、動詞の不定形(辞書に載る形)は「-i」という語尾を持つ。
animeo アニメーオ (アニメ) え?「アニメ」って日本語なの? という疑問は横に置いておく。この単語はPIVにはない。エスペラントでは「bildfilmo」(bild:絵、filmo:映画の合成語)とも言える。「アニメ」という単語が国際的に使われていれば、エスペラントでもanimeoを使っていいと思う。そうでなければ、普通にはbildfilmoとした方がいい。
cunamo ツナーモ (津波) これはもう普通に使われているように思う。もちろんPIVにも載っている。まさに日本発の単語である。津波が日本独特のものというわけではもちろんないが、日本で津波に関する研究が進んでいるからだと思う。
c^anojo チャノーヨ (茶道) これもPIVには載っているが、あまり使われていないと思う。Te-ceremonio(テ・ツェレモニーオ:茶の儀式)という単語の方がよく使われる。ただし、Te-ceremonioは「お茶会」の意味にも使われるし、中国などにも茶の作法があるので、日本の「茶道」にはc^anojoの方がいいかもしれない。「華道」に当たる単語は見あたらない。
eno エーノ (円) お金の単位。もちろんPIVにも載っている。
写真は中山道大井宿の外れにある長国寺、西行法師葬送の寺といわれる
私の町(合併して同じ市になった)にはお茶の先生のエスペランティストがいますが、c^anojoを使ったのは聞いたことがありません。明日が恵那学習会(不定期)なので聞いてみます。
日本語由来の単語の話題の件ですが、
どうも不用意にエス語化した単語が多いように感じています。
可能な限り既存の単語で訳すのが原則であるべきだと、私は考えています。
コタツについては、既存の単語で訳すのが難しい場合でも
せいぜい「kotatsu-varmigilo」として、注釈を入れておくのが妥当でしょう。
他の例ですが、私は、「utao」「hajko」は各々「waka-poemo」「haiku-poemo」と書くようにしています。特に「和歌」がなぜ「utao」になるのか理解できません。
そのような単語を作らなければならない理由が全く思い付きませんし、
余程の偏屈者が考え出したものとしか思えないのです。
また、地名についても疑問があります。
「北海道」「沖縄」「関西」「広島」といった固有名詞を、わざわざ「Hokajdo」「Okinavo」「Kansajo」「Hiroŝimo」とするのか判りません。「( la Prefektejo ) Hokkaidô」「( la Gubernio ) Okinawa」「( la Provincoj / Regiono ) Kansai」「( la Gubernio ) Hiroshima」とすれば済む話です。
仏教用語についても、(これはサンスクリット語由来ですが)
「地蔵」「菩薩」を「Ksitigarbo」「bodisatvo」としていますが、
こんな単語が本当に必要でしょうか?
そのまま「Ksitigarbha」「bodhisattva」でよいと思うのですが…
地名などの固有名詞については、いずれこのブログでも触れますが、基本的にエスペラントを知らない人を念頭に書いているので、ごく一般的なことしか書きません。
「津波=大きな波」と考えたら、それほど珍しい現象とも思えないのに、アメリカでもツナミと呼ばれている。なんか、不思議な感じがします。
エスペラント版ウィキペディアでは"Ryoho"、日本語版ウィキペディアでは"りょほう"のアカウントで参加しているものです。
「日本語由来のエスペラント単語」の初投稿は私がしました。初投稿はエスペラント版ウィキペディアの「日本語」の記事にあった「エスペラントにおける日本の単語」http://eo.wikipedia.org/wiki/Japana_lingvo
に訳語をつけたものです。
その後、他の参加者のみなさんの編集が加わり、現在の形になりました。編集したいところがあれば、右にある「編集」ボタンをクリックしてどんどん編集してください。
エスペラント版ウィキペディアには日本の漫画を読んでいる人が多いのか、doŭĵinŝi,jaoi,biŝoŭnen,ŝoŭnen-aiなどの日本の漫画用語、それもサブカルチャーな物がそのまま使われています。
ちょっと納得できないのは"ŝoŭĵo"で、日本人が聞くと「少女」の意味かな、と思うかもしれませんが、「少女漫画、少女アニメ」の意味です。英語経由で入ってきたものでしょう。
止む終えない場合は別として、極力既存の単語を使いたいと考えています。でも現実には既存の単語で造語できずに日本語の単語をそのまま使ってしまうことも多いです。
エスペラント版ウィキペディアには、活動している日本人参加者が他にいないので相談が出来ないのが私の悩みです。