流浪オヤジの探検日記

KOBEを拠点に各種イベントや名所・旧跡を見て歩き、紹介していきます。

国立科学博物館 第1回 ミニ企画展「食の歴史・日本の産業技術」

2013-02-24 | 博物館・資料館等
国立科学博物館では、日本全国の所在する産業系博物館等の中から“食の歴史”
や“日本の産業技術”に関する4館をミニ企画展において紹介されていました。


「牛乳博物館」(トモヱ乳業株式会社)
トモヱ乳業株式会社は、茨城県古河市に本社をおく乳製品・飲料製造メーカーです。
本社工場には、世界・日本の酪農産業や文化などに関係した資料を展示する牛乳
博物館を開設しています。


学校給食で使用された牛乳用やかん。
戦後のしばらくの間、学校給食では脱脂粉乳を溶かしたミルクが使われました。
大きなやかんに入ったミルクが配られ、生徒のカップに注がれました。


同社で生産された牛乳瓶です。
昭和40年代前後に生産された牛乳瓶のキャップは紙製品でした。


博物館「酢の里」
当館は、愛知県半田市に所在する「ミツカングループ」により設立された博物館です。
ミツカンの酢造りに関する資料を集大成し、江戸時代から現在までの酢づくりの歴史
や製造工程などが見学でき、醸造酢の歴史と文化を探ることができます。


酢は原料や製法により、色や風味が異なるそうです。
(左側)粕酢:酒粕を原料に、江戸時代からの伝統的製法でつくられた食酢
(中央)米酢:お米を原料につくられた食酢
(右側)りんご酢:りんごを原料につくられた食酢


酢の運搬で使われた四斗樽です。
半田で作られた酢は、四斗樽で詰められ船で江戸まで運ばれました。


「北見ハッカ記念館・薄荷蒸留館」
同館は、北海道北見市の発展に大きな役割を果たした「北見ハッカ」の文化的・
歴史的遺産を展示している博物館です。


乾燥した和ハッカの草です。
収穫されたハッカ草は、乾燥してから蒸留されるとの事。
乾燥されたハッカ草1キロから、僅か20グラム程のハッカ油しか採れないそうです。


ハッカ油の輸出用ブリキ缶です。
北見地方で作られたハッカ油は、世界に向けて輸出されました。
英語やフランス語で表記されたブリキ缶に当時の様子が伺えます。


「UCCコーヒー博物館」
同館は、昭和62年10月1日「コーヒーの日」に、創業の地神戸に日本で初めての
コーヒー専門の博物館として開館しました。


コーヒーの苗木です。
コーヒーは、アカネ科コーヒーノキ属の植物で、赤道を中心に暖かい地域で主に
栽培されています。
成長すると白い花を付け、実は完熟すると真っ赤になるそうです。
実の中にある種子の部分がコーヒー豆として収穫されます。


天秤式サイフォン(19世紀後半頃・フランス)
左右に配列された天秤式のサイフォンです。


ぜんまい式焙煎機(20世紀初期・フランス)
フランスで開発されたぜんまい式の家庭用焙煎機です。

どの博物館とも面白そうですね。
このミニ企画展は第1回との事なので、これからも継続するようです。
是非、次も見たいと思える企画展でした。(^_^¥

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