esmemo

3Dとか漫画とかの製作日記。

教室を作る 2<引き戸・黒板・ロッカー>

2011-05-01 22:25:21 | 3D背景
 前回作った教室に手を入れたい所ですが、とりあえず教室の壁面に配置する物を作ります。 机とか椅子は後回し。 また、窓は窓を勝手に作ってくれるスクリプトがあるのでそれを利用します。

1.引き戸
 コレがないと始まらないので、しょうがなく作ります。 本当はドア系を作ってくれるスクリプトもあるんですけど(すごく便利)、学校の引き戸に近いものはできないなっていうのが分かったので手作業で。

 まず、教室の床を作ったときみたいに長方形を作ります。 寸法は2*1でいいでしょう。 それをプッシュ&プルで5センチ(0.05) の直方体にします。
次に、オフセットツールで一辺が15センチ(0.15)小さい長方形を描きます。 ここまでは前回と同じようなことしかしてません。


 長方形ツールで、さっき描いた長方形の頂点を選択、正方形になるように作図します。 正方形を作ってしまったら、余計な線を選択ツールでクリックしてDeleteキーで消してしまいます。


 正方形をプッシュ&プルで選択、反対側の面まで押しこむと、引き戸に穴が空きます。 これもSketchUpの便利機能ですね。 立体の上に作図して押しこめば、穴はいくらでも空け放題です。 障子とか作るときマジ便利。


 これでだいぶ引き戸っぽくなったんですが、次に取っ手の作成。 だいたい中央(1メートル部分) に作ればいい感じ。 長方形とオフセットで形を作って、内側をプッシュ&プルで1.5センチずつ両面から押し込みます。


 同じような手順で、カギ部分を作っていきます。 押し込むか引き出すかの差ですね。 さらに反転コピーして2枚の引き戸の完成。


2.黒板

 さらに同じノリで黒板を作ります。 黒板は非常に単純な形をしているので、寸法さえ分かれば1分! SketchUpすごい!



3.ロッカー

 教室のロッカーは下駄箱としても使い回すので、ある程度「どっちとも取れる」 サイズにしておきます。 イメージとしては一辺30センチの立方体みたいな感じ。 これもググれば簡単に写真が見つかるので、それを参考にしながら形を作っていきます。

 まずは30センチの立方体を作り、オフセットで1センチ内側に正方形を描画。 さらに内側の正方形を1ミリだけ押し込みます。 これがロッカーのドアになります。


 空気穴(?) を空けます。 写真を参考にして、適当な位置で長方形を描画、1センチほどプッシュ&プルで押しこめばいいと思います。 それから引き戸を作ったときの要領で取っ手を加えてやりましょう。 だいぶそれっぽくなりました。



 最後に、ドアにくっつく蝶番を作ります。 最近のロッカーは外側から見える位置に蝶番がない方が多いんですが、個人的にあった方が好きなので足しときます。 大きさはそれっぽく見えれば適当で構いません。 円形ツールで半径2ミリの円を描き、プッシュ&プルで1センチくらいの高さまで持ち上げます。 それをコピー&ペーストして3つに増やし、塔のように積み重ねます。 これを2つ作ります。


 あとはドア部分の適当な位置にガイド用の線を引き、それに接するように蝶番を移動させます。 ガイド用の線を消去して完成。


 試しに重ねてみるとこんな感じです。 やっぱ蝶番あった方がそれっぽく見えるなー。


 次回は机と椅子、教卓や棚なんかを作ります。

教室を作る 1<床と壁>

2011-05-01 16:01:54 | 3D背景
3月の震災で外付けHDDに保存していた背景&原稿のデータが全部飛んだので、もう一回最初から学校を作ります。

それで今回は、作業の備忘録的にブログに記録を付けていきたいと思います。
なぜ今日からなのかというと、一度作ったものをもう一回作るのにやる気が起きなかったからです。
これを書いている現在も非常にダルいです。

ちなみに、その前に作ってた教室の画像はこちら。

もちろんこれだけだと使い物にならないので、作画の段階で手を加えたりしますけど、こんな感じになりますよって事で。

んじゃ早速作っていきます。
使用するツールはgoogle SketchUpです。
タダで使えるのと、建物の作成には他の3Dツールよりも圧倒的にラクなのでこれを使います。
600dpiまでならフリー版の出力サイズでも解像度的に耐えると思いますが(1200dpiになるとたぶんガタつく)、気になる方は他の3Dソフトにコンバートして高解像度で出力するのがいいかと思います。 web漫画や同人サイズならこれで充分じゃないかな…たぶん。

ただし、人体や曲線が入った複雑な小物、柔らかいものを作るのには全く向きませんので、そういうのが欲しい方は六角大王なりメタセコなりBlenderなりを勉強してくださいね。 私は日本刀で挫折したのでそれらはBlenderで作ってます。 西洋の直剣や拳銃くらいならSketchUpでもいけると思いますけど。

SketchUpを起動して最初にしておく準備として、長さの表記設定をインチ法からメートル法に変更しておくことが挙げられます。説明するのも野暮だとは思いますが、これは作るのが日本の建物だからですね。 インチなんて僕わからんちん!
あとは別にいじらなくてもいいと思いますが、インターフェースとかは好みで変更してください。

それでは教室を作っていきます。

まずは教室の寸法をググります。
タテ9m、ヨコ7m、天井高3mというのが分かるので、長方形ツールで7*9の長方形を作図します。


次に、その長方形の外側に一回り大きな長方形を描きます。 サイズは適当です。 私は1.1倍にしてます。
長方形ツールを使ってもいいですが、私はオフセットツール(図形の外線を拡大or縮小して描画してくれるツール)を選択して1.1と入力しています。 オフセットツールは面倒臭がりの強い味方です。


これで二重になった長方形ができたら、長方形の外側部分を選択して、プッシュ&プルツールでちょこっと持ち上げます。


この状態で、キーボードで『3』 と入力すると、3メートルの壁が出来上がります。


このプッシュ&プルツールで感覚的に立体が作れるところが、SketchUpのすごいところだと思います。
最初に触ったときはここでもの凄い感動しました。

実際に作業していると、確かに機能的に物足りなさは感じることは多々あるんですが、直線的な建物を作ることに限定すれば、他の3Dソフトの追随を許さないくらい直感的でスピーディーです。

さて、続きです。

外壁は出来上がりましたが、廊下側の壁(窓と扉があるだけのもの)がこんなに厚いわけがないので、プッシュ&プルで外側から押して薄くします。10センチ(0.1)くらいでいいでしょう。


さらに今度は下からのアングルに変えて、床下の部分を足します。 50センチくらいでいいと思います。アングルを変えるには、マウスのホイールキーをドラッグしたままぐりぐり動かせばOKです。


はい、再び上からのアングルです。床下部分が足されているのがお分かりいただけると思います。


次に、廊下を作ります。 別に後から足してもいいんですけど、私はその方が気分が出るので。 プッシュ&プルで床下部分の手前側の面をクリックして、にゅーっと引っ張ります。 廊下の幅は学校によって全然違うんですが、2.5メートルは欲しいかな、ということで『2.5』 と入力してエンター。

これで廊下ができました。 ここまでが起動して5分くらいですね。 SketchUpマジ速い。

とりあえず、入れ物としての教室はこれでOKです。