えしぇ蔵日記

えしぇ蔵日記のブログ版です。

宮尾登美子先生

2009年07月17日 | Weblog
(宮尾登美子先生風)
 
えしぇ蔵はここ数ヶ月、諸事うまくはかどらぬ身の周りのことを悩み続けて疲れ果てた心理状態を引き摺って今日も仕事に向かった。午前中は「
ウイルホーム」さん、午後には「Rプランニング」さんと「シューポート」さんを周り、夕方からの「雷山千如寺」さんが終わって和尚さんと次回酒を酌み交わす日程を決めて雷山の長く曲がりくねった道を下り始めた時には19時をまわっていた。
仕事の疲れは万全でない心理状態のせいか常よりも多く感じたが、明日からの京都の旅をひかえているのでそのことを考えれば多少は軽くなるような気がした。詰まるところ心晴れれば体力も戻るわけで、今はそれをただ黙して待つしか術はなかった。
 
雷山千如寺」さんにお邪魔している時に奥さんがお茶を持って来た。奥さんは見事にダイエットに成功し、今でもそれを維持し続けていた。実に見事な変身ぶりだった。「ずっと維持されててすごいですね」と声をかけたら奥さんは奈良時代から続く由緒格式ある寺の住職の妻に相応しい気品を帯びたはにかみを見せながら、「いいえ、もうだいぶ戻ったんですよ」と言って笑った。えしぇ蔵が「次は和尚さんの番ですね」と水を向けると和尚さんはちょっと慌てた様子を見せて「はははは」と笑ってごまかしていた。和尚さんの健啖ぶりはえしぇ蔵も何度も同席して承知のことなので多少過酷な提案かなと思い、それ以上は話題にしなかった。自分などはこの心理状態が続く限りダイエットなど不要なものだとえしぇ蔵は心の中で苦笑した。
 
 
 
宮尾登美子先生と呼ばせて頂こう。ワシ思うに真の日本文学を受け継いで来た最後の大物作家。もしお会いできればその膝下に平伏し、最大限の敬意を表したい。非常に素晴らしい人だ。作品の質は今時の本屋の店頭に並ぶ売れっ子作家たちが束になっても勝ち目がないほど孤高の位置にある。自分が20代で独身だったら全てを賭けてその門をたたいていたかもしれない。あぁ偉大なる宮尾先生、遠い九州からご尊敬申上げます。
 
「京」
 
ふとおもふ 明日はいづれの 京にあり
 
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