餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

長い長い水族館の話

2018-08-13 22:44:06 | 本と雑誌

顔を洗っていて左目に髪の毛が入っているのに気づきました。たぶん毛先がまぶたの下に毛根が下瞼の下に、見えているのは斜め線だけ。取ろうとしてもとれず、目が赤くなるだけ。諦めてお盆でも開いている眼科に。意外と混んでいました。でも一瞬で取ってもらえました。助かった。5センチくらいの短い髪でしたがよく入ったなと。

溝井裕一「水族館の文化史 ひと・動物・モノのおりなす魔術的世界」読了。

水族館の歴史と今水族館がおかれている立場について描かれた分厚い本です。最初に海底2万海里の言葉が引用されていました。水の中は長らく異界でした。見る事のできない世界。海の中はさらに神秘の世界でした。やがて水の中に住むものは生命や再生のシンボルになり、危険をもたらすものでもありました。そして観察と利用の対象となり養魚池が作られたりしました。これがざっくり古代ローマまで。キリスト教の普及でアリストテレス的な学問は信仰の妨げとされ、また人間は神の姿を写したもので自然を支配すべきものとなります。そして食料確保のための大々的な消費や養魚場が作られ環境破壊の走りとなりました。15世紀にオスマントルコが滅ぼされた時ギリシャ語の古い文献を携えた学者達がイタリアに流れアリストテレスの動物史もラテン語にされます。そこから博物学が大航海時代とともに広がり魚も紙の水族館として発展して行きます。そこから剥製だったものが生きたままの収集に変わって行くのがアクアリウムの始まりです。お金持ちの趣味であったものが国家権力の象徴となり、植民地政策の収穫として広く展示されるようになりました。

ただガラスケースにが並べてあるだけだった展示はいかに非日常が体験出来るか、イベント化していきます。テーマ化され、イルカやシャチは友人として迎えられ、水槽はより華やかになります。最近では本物より本物らしくとVRやARの導入も始まっています。VRはソードアートオンライン、ARはポケモンGOかな(2017.3.8参照)。動物愛護の立場からの水族館も触れられていて、グリンピースやシー・シャパードの問題も扱っています。これが進むと水族館無くなるかもしれません。夢ばかりではないややこしい話です。

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