餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

オートクチュールか

2015-05-10 23:25:29 | アート・文化
「肉筆浮世絵 美の競艶」に行って来ました。シカゴウェストンコレクションです。
本当は昨日朝一番に映画見た後行く予定だったのですが、映画館に「魔女の秘密展」のはがきがあって今日までだったから先に行きました。お栄さんと言えば肉筆美人がよね。ボストンのはすごかったです。今日もあるかなと思いましたがこれには来ていませんでした。
浮世絵だとすごい人なのに肉筆は人気ないよね、と思います。少なくはないけど混んではいない。高橋克彦さんの「写楽殺人事件」とか読むとなるほどと思うのですが、肉筆画は贋作が多いのです。一点しかないから比べようがない。日本人は手を出す人が少ないというからロジャーさんはたくさん集められたのかもしれません。肉筆画の楽しみはその豪華さと緻密さ。お金に糸目をつけていないからとにかく絵の具がいい。まだきらきらしています。そして着物の柄がデジタル処理しました?というくらい細かい。髪の毛のほつれや、房の糸のさらさら感。どれだけ細い毛で描いているの。逆に宴席で描いたようなざっくりなのに、北斎の筆運びの正確さ。目の保養、目の保養。吉原に行く七福神の男性陣。船に乗りカゴに乗り。遠目に小さく描かれた三つのカゴ。三つ目のカゴの上に鯛が乗っているのに笑いました。恵比寿さんそこに置くか。宴席では料理して出してもらっていました。やはり食べるのか。祇園井持さん妙な迫力でした。