佐伯祐三旧居(アトリエ)

2007-09-13 00:00:00 |  東京都




超久々に電車に乗っての建築散策(笑)。
 
池袋に降り立ちライトの自由学園(明日館)へと足を向ける。 独特なデザインに目を奪われ時も忘れての見学。 最後にホールで飲んだ冷たいアイスコーヒーが涼を運んでくれる。 これで600円(見学料込)なら安いもの。
 
今日は珍しく昼からの散策で他に予定が無い。
暑い中(訪問日は8月下旬)、自由学園を後にして適当に歩き出す。
 
記憶の中の地図を頼りに運良く 徳川黎明会、目白聖公会 といった建物に辿り着けた。
やんわりと外観だけの見学を終え、再び歩き出したところで地区の案内板に目がとまる。

佐伯祐三の旧居。
どこかで聞いたことがある名前。
どうやら近くにあるらしい。
地図を頭に入れ早速向かってみる。

聖母病院(これって古い建物?)の脇を抜け、ここと思われる場所に着いたがなかなか見つからない。 気持ちばかりが逸(はや)る。

目指す建物は入り組んだ路地の袋小路のような場所にあった。
木々が欝蒼と生い茂り、緑が日の光を遮る。 ここはセミたちの楽園。 けたたましい鳴き声が鼓膜に響く。
そんな中、ただ主を待ち続けるように佇む小さなアトリエ。

 

 ※大正9(1920)年築。 洋画家・佐伯祐三が仲間たちの手を借りて自ら建てたと伝わる。 当初は和風の住居部分が付属していたらしいが、老朽化の為に昭和61(1986)年に解体。 現在はアトリエと洋間のみが現存している。 
 佐伯祐三(1898~1928)は大阪に生まれ、東京美術学校(現・東京芸術大学)卒業後、渡仏しヴラマンクに師事。 はげしい筆触でパリの風景を描く。 一旦帰国後、再渡仏するも心身に不調をきたし翌年客死。 享年わずか30でした。 祐三の死後、夫人が昭和47(1972)年に没するまでここに住み、翌年には新宿区が建物を買収する。 現在は新宿区立 佐伯公園として敷地は開放されています(建物内には入れません)。  東京都新宿区中落合2-4-22  07年08月下旬


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4 コメント

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目白・文化村 (ヨウタロウ)
2007-09-15 08:45:30
下落合界隈は結構歩きましたが、何故かこれだけ見た事がないんですよね。
あと中井の林芙美子旧邸宅とその周辺に、洋館が数軒建っていてなかなか素敵な場所ですよ。
esさん、今日からまた遠征ですか?(笑)

西武新宿線沿線住民より
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本当は・・・ (es)
2007-09-19 19:45:16
日立目白クラブに行きたかったんですけど、逆に歩いてました(笑)。
下落合にはいろいろとありそうですね。
自動改札は苦手ですけど(良く挟まるので)、また電車訪問してみますね。

3連休は山形(酒田、鶴岡、新庄、山形ほか)に出掛けていました。
ブログにも書きたいのですが、次の3連休の下調べで時間が作れません。
今度は奈良に行こうと思っているんですよねぇ。
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奈良といったら・・・・ (ヨウタロウ)
2007-09-20 20:54:29
奈良ですか?
学生時代、史学科に(いちおう)籍に置いていたので何回か行きましたが、それ以来行っていないです。
そういえば先日、中野刑務所のかっての門と千葉刑務所を見に行きましたが、久々の感動作品でした。千葉は地図を持たずにいったので、約一時間同じ町内の路地で迷っていたんですが・・・・(笑)。
そういう事で私は奈良刑務所が見たい今日この頃です。
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奈良少年刑務所 (es)
2007-09-21 17:47:48
今月初めの矯正展?に行きたかったんですけど、時間が作れなかったんですよね。
一応訪問予定には入れてあるんですけど、今回も微妙な感じ。
奈良の南部のほうから見て回るつもりなので、二泊三日では奈良市内は時間的に厳しいかも・・・
最悪、11月上旬の奈良女子大記念館の公開に合わせて見ようかとも思っています。
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