今回の旅のスタートは愛媛の最南端に位置する愛南町(旧御荘町)。 四国といえばお遍路さんという訳で、この町にも第40番の札所・観自在寺があります。 白装束に身を包んだお遍路さん達の真摯な姿を横目に見ながら、私の興味はそのお寺の手前に建っているこの建物に。 昭和5(1930)年に建設された旧土豫銀行の建物で、現在は空き家か倉庫のような使われ方をしていると思います。
『土佐の名建築』の旧土予銀行本店のページで紹介されている「御荘の支店」とはここの事だと思います。 本によると土豫(予)銀行の前身はこの町に本拠を置いた御荘銀行で、昭和5(1930)年に土豫銀行と改称し、本店を高知の中村市(現・四万十市)に移してこの建物を御荘支店としたようです。 その後、昭和19(1944)年の一県一行令によって四国銀行と国策合併になりましたが、この建物は法務局の仮事務所や証券会社の営業所として使われていたそうです。 愛媛県愛南町御荘平城 07年10月上旬
※おまけ 下の写真は今年の正月に中村市(現・四万十市)を訪れた時に天神橋のアーケードで見つけた建物。 位置的に上記の旧土豫銀行本店(昭和8年築)ではないかと思うのですが、アーケードで2階部分がすっかり隠れてしまってるのと、真っ暗やみ&雨で背面部分が確認できなかったのでもうひとつ自信が持てません。 オーダーがあるので銀行建築っぽいのですが・・・全然違う新しい建物だったらゴメンナサイです。
※追記 旧土豫銀行本店と確認しました。
実を申しますと、私はまだ四国へ行ったことがないんですよ・・・・。
四国の建築探訪シリーズ(の予定ですか?)、楽しみにしております(笑)。
思い起こせば初めて一人旅をしたのが四国でした。
東京からは遠いですけど、是非お出でませ(笑)。