梅美人酒造

2007-10-12 00:00:00 | 愛媛・香川




 創業大正7(1918)年の老舗酒造メーカーの事務所兼店舗として昭和6(1931)年に竣工。 立派な洋風建築に見えますが、裏から見ると実は和風になっている看板建築のようです。
 ここの目印になっているのは「ウメビジンホン店」という文字が白タイル貼りされたレンガ煙突(高さ23メートル)。 昭和3(1928)年に昭和天皇の御大典記念として敷地内に建てられたもので、蒸米を作る際に使用する石炭の煙を逃す為のものだそうです。 この煙突の文字は港の方に向いているのですが、八幡浜はかつて「伊予の大阪」と呼ばれ、港を中心として各商業が盛んだった所。 近代化の波と共に時代が大量生産・大量消費に向かう中、小規模ながら「旨い酒を造る」という気概を誰にでも見える形で知らしめているように感じます。  愛媛県八幡市1557-2  07年10月上旬