日本基督教団 札幌教会

2008-05-22 07:12:34 | 北海道主要部 (札幌・小樽・函館)





 旧札幌美以教会(明治37年築 1904)。 目の前は交通量の激しい車通りで落ち着きませんが、写真だけを見ていると物静かで気位の高さを感じてしまうような建物です。 西日に照らされた札幌軟石の色目が見事で、濃いめのブルーの屋根と相乗効果になって神々しい美しさを作り上げていました。 中には入っていませんが、バラ窓(?)を透した太陽の光りがどのように内部に降りそそいでいるのか見てみたいですね・・・ 私が見学中もゴツいカメラを手に持ったカメラ女子が2~3人撮影に来てましたが、夕日を浴びたこの教会は本当に素晴らしいの一語に尽きます。  北海道札幌市中央区北1条東1-2-4  07年05月上旬

 ※現役の教会ですので、見学の際はご配慮願います。

   

旧福山醸造店

2008-05-18 19:13:02 | 北海道主要部 (札幌・小樽・函館)


 明治40年代に建てられたという煉瓦の建物。 玄関と1階角部の窓の櫛形アーチが外観に変化を持たせ、屋根のてっぺんに備わったレンガ煙突は可愛らしいアクセントになっています。 現在はカフェとして活用中。  北海道札幌市中央区北3条東3ー1-2  07年05月上旬

 ※写真が一部大きくなります。 

 

旧山本理髪店

2008-04-24 07:06:18 | 北海道主要部 (札幌・小樽・函館)



 大正末期頃に旧円山村に建てられ、昭和61(1986)年まで営業をしていたという理髪店の建物。 正面部分だけ白ペンキを塗られて爽やかに清潔感をアピールしています。 人形や小道具が妙にリアル過ぎて(?)イイ感じ。  北海道札幌市厚別区厚別町小野幌50-1 北海道開拓の村内  07年05月上旬 

つきさっぷ郷土資料館

2008-04-23 07:07:07 | 北海道主要部 (札幌・小樽・函館)




 旧北部軍司令官官邸(昭和15年築 1940)。 かつて月寒に歩兵第25連隊が置かれていた事を雄弁に物語るレンガの建物。 戦後は進駐軍の接収や北海道大学の学生寮として転用されていた為、かなり荒っぽい使われ方をされていたらしいのですが、現在は郷土資料館として静かな余生を過ごすに至っています。 月寒の歴史を後世に伝える為に、限られた予算の中で地域住民のボランティア活動によって資料館の運営をやりくりしている、という管理人さんのお話が大変印象的でした。 北海道札幌市豊平区月寒東2条2丁目  07年05月上旬

 
 ※おまけ  こちらは札幌市水道局西岡水源池取水塔(旧札幌衛戍地水道取水塔 明治40年築 1907)。 旧陸軍の軍用水道施設の一環として作られたもので、旧月寒水道は歩兵第25連隊へも給水していたそうです。  札幌市豊平区西岡公園内 

 

北海道教育大学函館校 北方教育資料室

2008-04-10 07:06:07 | 北海道主要部 (札幌・小樽・函館)



 旧函館師範学校(大正3年築 1914)の建物の両翼をカットして、中央部分だけを移築・保存したものだそうです。 玄関ポーチの部分がアンバランスに大きく感じましたが、元々の建物にはちょうど良い大きさだったのでしょうね。 塔屋の天辺にはランタンが付いています。  北海道函館市八幡町1-2  06年04月下旬

 ※写真が一部大きくなります。

あんとるぽー館

2008-02-01 00:00:00 | 北海道主要部 (札幌・小樽・函館)



 明治44(1911)年築。 『札幌の建築探訪』に載っていなかったので知らなかった建物ですが、たまたま現地で入手した無料の観光ガイドに掲載されていたので訪問してみました。 元々は札幌の中央区南4条東4丁目に遠藤醸造店の店舗として建てられ、その後フランス料理店「あんとるぽー」として受け継がれましたが、店舗閉店の為解体される事になり、部材を引き取った石屋製菓が現在地に移築復元したものだそうです。 内部はどの程度復元されているのか分りませんが、赤く塗られた窓枠が軟石造りの外壁に刺激的に映えています。  北海道札幌市西区宮の沢2条2丁目  07年05月上旬


 ※おまけ  あんとるぽー館がある「白い恋人パーク」はヨーロッパの町並みが再現されたお菓子のテーマパーク。 冷やかしのつもりで中に入りましたが、甘党の人は御注意です。 甘い香りに誘われて、知らず知らずのうちにお土産を5千円くらい買ってしまいます・・・





 

旧札幌警察署 南一条巡査派出所

2007-11-22 07:13:39 | 北海道主要部 (札幌・小樽・函館)



 明治44(1911)年に現在の札幌市中央区に建てられた派出所。 とある篤志家の寄付によってレンガで建てられたもので、昭和45(1970)年まで現役を続けました。 カメラを向けるとお巡りさんが気取ったポーズをとってくれる洒落た派出所です☆  北海道札幌市厚別区厚別町小野幌50-1  北海道開拓の村内  07年05月上旬

 ※写真が一部大きくなります。

旧函館郵便局

2007-11-19 07:03:25 | 北海道主要部 (札幌・小樽・函館)



 赤レンガが目に眩しい明治期の旧郵便局舎(明治44年築 1911)。 写真は朝の7時くらいに撮ったものなのですが、陽光に照らされた建物は単純にもう「美しい」の一言。 函館には他にも美しい建物は数多いのですが、赤レンガに旧郵便局舎という私の好きな要素を兼ね備えた逸品であります(断定)。
 郵便局としては約50年間使用されその後は倉庫に転用されていましたが、現在は「はこだて明治館」というショッピングモールになっている・・・らしいのですが、一度も中に入ったことがないので良く分かりません(笑)。 建物中央部は屋根組みまで見える吹き抜けの空間になっていて、内部のレンガもむき出しのままに往時の雰囲気を残しているらしいです。 カーフェリーで函館港に着き、函館の駅を過ぎてこの赤レンガが目に入ってくると、北海道に来た!という胸の高まりを感じてしまう建物です。  北海道函館市豊川町11-17  06年04月下旬

 ※写真が一部大きくなります。

旧板谷宮吉邸

2007-10-26 07:07:34 | 北海道主要部 (札幌・小樽・函館)








 二代目・板谷宮吉により建てられた和洋並立の館。 小樽の港を見下ろす高台の地に、大正15(1926)年~昭和2(1927)年にかけて建設。
 初代・板谷宮吉は戦前まで日本有数の船会社であった板谷商船の社長。 初代の後を継いだ長男・真吉は二代目・板谷宮吉を襲名し、ただ会社を発展させるだけでなく中学校を寄贈するなど小樽の発展にも貢献し、貴族院議員や小樽名誉市長も務めました。 

 塀に囲われた建物は長らく一般の目には触れないものでしたが、現在は『海宝樓』というレストラン・バー・温泉・岩盤浴・資料館…と、なんでもありの商業施設に生まれ変わっています。 建物は勿論、煉瓦造の防空壕や石蔵なども残っているので、小樽の海運王のかつての暮らしぶりを僅かながらも垣間見る事が出来ると思います。  北海道小樽市東雲町1-19  07年05月上旬

旧北海道漁業公社

2007-06-21 07:11:11 | 北海道主要部 (札幌・小樽・函館)






 元々は浅野セメント函館営業所として建てられたもので、現在は函館大手町ハウスとしてカフェになっています(大正7年築 1918)。 写真等で見知っていた建物と違っていたので、てっきり新しい建物かと思いましたが、近年(2004年頃?)古写真を参考に創建時の姿に復元されたようです。 10年以上も放置され、朽ち果てる寸前だった建物を修復するとは…関係者の苦労が偲ばれます。 そのかいあって石造のような外観(実際は木造)、正面の3連アーチやバルコニー、塔屋など往時の姿はこんなにも素晴らしかったのかと、ため息が出るような美しさ。 棟梁の村木甚三郎は旧函館区公会堂や旧小林写真館などを手がけ、函館では名を知られた工事請負人だったようです。  北海道函館市大手町5-1  06年04月下旬他

日本銀行旧小樽支店

2007-06-08 07:02:04 | 北海道主要部 (札幌・小樽・函館)








 現・金融資料館(明治45年築 1912)。 「北のウォール街」と呼ばれていた頃の色内1丁目を中心とする、小樽の昔日の栄華をもっとも雄弁に語る建物。 設計には辰野金吾、長野宇平治、岡田信一郎といった大御所の名前が見受けられます。 煉瓦造りの建物はモルタルを塗られ一見すると石造風。 アイヌの守り神であるシマフクロウをモチーフとした塑像が、建物内外で目を光らせています。
 
 道都・札幌に程近く海の玄関口であった小樽の繁栄は、第二次世界大戦における日本の敗北により衰退。 諸外国との貿易の途絶や陸上交通網の発展により、道内の経済の中心は札幌に移る事になりました。 各銀行は小樽から次々に支店を引き上げ、今では残された建物達だけが微かにかつての喧騒の名残を留めています。  北海道小樽市色内1-11-16  07年04月下旬、05月上旬

北海道庁旧本庁舎

2007-06-07 07:09:31 | 北海道主要部 (札幌・小樽・函館)









 明治21(1888)年築の「赤れんが庁舎」。 創建時に強度を度外視して八角塔を建てた為に危険な建物になったといわれ、結局明治29(1896)年に八角塔は撤去されました。 しかし塔屋を建設する為に防火扉の費用を流用した事が災いとなり、明治42(1911)年の火災によりレンガの外壁を残して建物は全焼。 翌年より復旧工事が行われましたが塔屋は復元されませんでした。 時は流れ、昭和43(1968)年の北海道開道百年の記念として創建当時の姿に復元され、八角塔も再現される形で永久保存が決定、現在に至っています。  北海道札幌市中央区北3条西6丁目  07年05月上旬

サッポロビール博物館、サッポロビール園

2007-05-16 07:10:02 | 北海道主要部 (札幌・小樽・函館)








 旧札幌製糖会社工場(明治23年築 1890)。 明治36(1903)年に札幌麦酒会社(サッポロビールの前身)に買収され、製麦工場として大きく改造された後、昭和40(1965)年まで麦芽の生産を行っていました。 現在は出来たて直送の生ビールと北の味覚が楽しめるサッポロビール園、ビールに関する歴史を学べるサッポロビール博物館として活用され、赤レンガや50メートル近い高さの煙突などは、製麦工場時代の様子をそのままに現代に伝えています。 博物館は無料な上に、ビールの試飲(こちらは有料です)も出来るので好きな方にはお勧め。 家族連れで大変賑わっておりました。 サッポロファクトリー(レンガ館)と混同注意。  北海道札幌市東区北7条東9丁目  07年05月上旬

北海道大学総合博物館

2007-05-15 07:08:48 | 北海道主要部 (札幌・小樽・函館)








 旧理学部本館(昭和4年築 1929)。 スクラッチタイルにテラコッタという、いかにも昭和初期の学校建築という感じ。 現在は学術標本や資料の展示が行われ、博物館として誰もが自由に見て回る事が出来ます。 ここの展示は無料なうえに相当なボリュームがあって、じっくり見るには少なくても2時間位は必要ではないでしょうか。 質・量ともかなりのものになります。 そして順路に従って3階に上がると、中央階段の吹き抜けに行き着きます。 ここはアインシュタイン・ドームと名づけられた白天井の空間で、四方の壁には大きなレリーフ。 果物、向日葵、コウモリ、フクロウの4種類が見て取れます。 説明板によると、各レリーフには仏語で、朝、昼、夕、夜と書いてあるそうです。 これは昼夜を問わず研究や教育に取り組む理学部構成員の理想を示すものとして、創立当時の各研究者達の気概を形にして表しているもののようです。  北海道札幌市北区北10条西8丁目(北海道大学構内)  07年05月上旬

旧小熊邸

2007-05-14 07:21:06 | 北海道主要部 (札幌・小樽・函館)




 田上義也(たのうえよしや 1899~1991)の設計により昭和2(1927)年完成。 北海道帝国大学の助教授・小熊博士の自邸として建てられ、以来彼は20数年間をここで過ごし、各種文化人・芸術家らと親交を深めたといいます。 戦後は北海道銀行が購入し社宅やクラブとして使用。 平成7(1995)年以降は保存運動がわき起こり、結果として平成10(1998)年に現在地に解体・移築される事になりました。 しかし移築にあたっては旧部材の一割程度しか利用されず、原寸大模型という批判もあるようです。
 
 現在は藻岩山ロープウェーの山麓駅近くで珈琲店として営業中。 その独特な空間をわずか数百円で味わう事が可能となっています。 私は煙草を吸わないので禁煙席を選びましたが、正面入って右側の大きな窓(亀甲型大窓というらしい)のある小さな部屋に通され、ほんのひと時の間、やすらかな空間に浸りました。 次は広い部屋(喫煙席?)でもこの特異な雰囲気を堪能してみたい、と思わずにはいられません。  北海道札幌市伏見5丁目  07年05月上旬