人生アウトロー

Bad Money Drives Out Good

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武久源造と久保田チェンバロ

2005-04-06 01:13:57 | アウトロー人生
MOSTLY CLASSIC3月号がやっと届いた。
このブログからリンクしているので、お気づきかもしれないが、
同雑誌の付録のDVDに、久保田チェンバロ工房をドキュメントした
「古しえの音を求めて」という映像作品のダイジェスト版が入っている。
それを観るためだけに、この雑誌を購入した。

当然、武久源造氏も出演している。
武久氏のCDの多くに久保田チェンバロが使用されているのは、皆さんご承知のとおりである。
今回の映像には、細切れではあるが、武久源造さんがバッハのシャコンヌのチェンバロ版を弾いている姿が収められており、
大変感動的なものに仕上がっている。
この曲は、ライブで聴いたことがあるが、演奏後、聴衆があまりの感動に拍手が遅れるほどだった。
私もしばらく感動の余りポカーンとしていた。
惜しむらくは、18分収録されているものの、ダイジェスト版であるということだ。
演奏も途中からであり、NHKあたりで全部放送してくれないかと思うが、無理だろうか。

武久さんはもっと有名になっても全然おかしくない人だと思うのだが、
日本でもなかなか有名にならない。
TVにも紹介されない(少なくとも私は見たことが無い)。
そういう方が良いのかも知れないが、もっと多くの人に知っていただきたい。
私が自信を持ってすすめることのできる演奏家であるし、
何よりもライブがすばらしい。

彼のCDは発売元がマイナーレーベルのためamazonで買えないなど、ちょっと不利なところがあります。
HMVでは買えるみたいですが、CDよりもまず一度ライブに足を運んでみてください。
でも、ライブ情報が出回らないんですよね、これが。
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ヨハネ・パウロⅡ世~偉大なる人生の足跡を偲んで

2005-04-03 12:39:05 | アウトロー人生
ヨハネ・パウロⅡ世が亡くなられた。84歳であった。
84歳という年齢を長寿だと感じる人もいれば、そうでない人もいるだろう。
よくよく考えると、自分の祖父(無事生きております)よりも5歳ほど若いではないか。
うちのアホ爺さんが、偉大なるヨハネ・パウロⅡ世よりも年長者でしかも長生きしていることに、
(そういう点では)神は平等なのだなあと感じています。

ヨハネ・パウロⅡ世は455年ぶりの非イタリア系ローマ教皇なのだそうである。
ヨハネ・パウロⅡ世はポーランド人であるので、
雪国出身の「北の教皇」。つまり非南国系の教皇ということである。
同じ北国の生まれの私は、教皇のファンであった。

世界的にも、多くのファンがいる教皇で、カリスマ的人気を誇っていた。
教皇が訪問する国での、信者達の熱狂ぶりをTVなどで見たことがある人はわかると思う。
信者といっても、日本とは違い、一国の国民全体がキリスト教徒の国もあるのだから、
それはもう国を挙げての、熱狂ぶりなのである。

教皇が60代のときに、銃で撃たれ暗殺されかかったのは有名な話だが、
そのときに、意識が戻った教皇が開口一番「(撃った犯人を)許す。」と仰ったらしい。
このエピソードを高校生のときに聞き、感動したものだ。

キリスト教文化というのは、ホントに西洋文化の根幹を成すものであり、
その総本山の教皇、しかも教皇としては、全世界に人気があった人だけに、
その死は非常に惜しまれるところです。私もとても残念です。
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エサ・ペッカ・サロネン「LA VARIATIONS」

2005-03-27 16:42:55 | 今週の一枚
今週の一枚はエサ・ペッカ・サロネン「LA VARIATIONS」です。
他にもこのCDには、4曲がカップリングされていますが。
とりあえずこの曲だけ紹介します。理由は後ほど。

私のエサ・ペッカ・サロネンとの出会いは、まさにこの曲であった。
大学生の頃、たまたまつけたNHK BSで、彼が自作の「LA VARIATIONS」を指揮していた。
非常に乗りのよい曲で、大変楽しめたので、CD化したら買おうと思っていた。
そして、ずっと待っていたのだ。まだCDになっていないと思って、、、。


CD化されてました。01年に。
知りませんでした。amazonでたまたま見つけてしまい、ちょっと衝撃的でした。

しかし、数年ぶりに聴く曲、何か物足りない。というよりぜんぜん物足りない。
初めて聞いたときは感動したのになあと思いつつ。
全部聞き終えてしまいました。感想は、、、うーん。
聞いた感じは前衛というのでは全くなく、
むしろ、ストラヴィンスキーあたりまで戻った感じです。
現代の音楽において「前衛」という言葉はあまり意味がないのかもしれませんが。

正直、私はこの曲を理解できるレベルには達していませんでした。
しかし、指揮付(映像付)で見ると楽しめたのに、
CDだけで聞くと、「あれっ」ていう時ありませんか?
とりあえず、この曲を聴いたあと、気持ちが萎えてしまい、
いまだ、他のカップリング曲を聴く気にはなっておりません。
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バイオベンチャー研究 その1 総論

2005-03-26 23:52:44 | バイオベンチャー研究
バイオベンチャーの設立。
これは日本の研究者たちが最も手を出しづらかった領域である。
日本の大学における、research業界の風土として、
論文を書いて、よい雑誌に載せ、
国もしくは財団から研究費をもらい、また論文を書いて、、、。
というループをしていれば、研究者として認められる。
それ以外の思惑というのがあまり介在する業界ではなかった。
例えば、国の研究費以外の金にまつわる分野、
つまり、特許をとったり、起業したりというのは、
大学研究者の最も苦手とするところだった。

ここ数年、バイオベンチャーなるものが大学研究者の手で設立されることが
多くなってきている。
これは、大学人の目覚めでもあるが、
いままで、世俗から離れていたものたちが、
初めて立ち向かう嵐の世界である。

大学人が関与するバイオベンチャーは数社上場しており、
いづれも、現在では資金を集め、新薬、新技術を開発中である。
つまり、これといった成功例はまだ存在しない。
結果を出していない未知の領域である。
これから、いくつかの会社を分析したものを述べていく予定である。
株価等についてもコメントしていきたい。
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中島敦 「山月記」 再考

2005-03-20 20:28:34 | アウトロー人生
中島敦の「山月記」という作品がある。
知らない人はあまりいないのではないかと思う。
高校1年の国語の教科書に必ず掲載されている小説だからだ。

エリートになることに挫折し、その反動から詩人(芸術家)を目指していた李徴という男が、
そのあまりのプライドの高さゆえに虎にメタモルフォーゼするという話。

この話を、高校時代に読み、記憶している人は多かれど、
どういう読み方、感じ方をしているのだろうか。

この作品のテーマの一つである
「臆病な自尊心、尊大な羞恥心」の問題。
「これが尊大な自尊心、臆病な羞恥心であれば、良かったのに。」
という国語教師の読み方に、「それは違うだろう」と一人思ったのを覚えている。

「臆病な自尊心、尊大な羞恥心」を少なくとも作者の中島敦はいとおしいものとして感じていた。
言い換えれば、そのせいで、どんなに逆境に陥ったとしても、自分を変えることのできない人間にいとおしさを感じていたのだ。
こういう人間は多くは無いだろうし、社会や組織にとって迷惑な存在かもしれない。

人生を自分の思う通りにしようとして、人生に裏切られていく様。
これを李徴という主人公に乗せて描いている。
作品中では、李徴が自らそうなった原因を分析しようとし、
辿り着いた結論が、原因は「臆病な自尊心、尊大な羞恥心」にあるということであった。
しかし、作品では運命という必然性がないものの中に、この結論を押し流そうとしている。
つまり原因など、関係ないのだ。李徴はすでに虎になったのだと。

李徴は自分の人生に、何らかの必然性を探そうとするが、
世界は、それをほとんど無視するように、ただそこにある。
私が高校生のとき、山月記に感じたものである。





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