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旧える天まるのブログ
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映画<ぼくらの七日間戦争>

2018-08-06 10:10:50 | 日記
ぼくらの七日間戦争
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 <ぼくらの七日間戦争>
 校内暴力や暴走族問題などが、時代の移り変わりによって鎮静化した時代。暴走族はバイクから自動車に乗り換えたことにより、改造車で走る若者やドリフト族などはまだ残ってはいましたが、校内暴力世代が卒業し、教育現場では厳しい校則規制で社会問題化されました。当時の教師の親は戦時中社会経験者で、厳しい軍隊主義教育で培った世代が教師になり、校内暴力の対応作が皮肉にも戦時中の教育姿勢が教師たちに世襲されてしまった。厳しい校則規制が一番に降りかかるのは一年生。純粋な生徒たちはその理不尽さに敏感に反応して授業をボイコットし、基地を見つけ籠城するという内容と感想です。
 演出は、子供たちが戦車を見つけそれを運転しだす。戦車が置かれてあったのは謎で、それと並行するような隠蔽体質。最後は花火で飾ったラスト。この手の映画が作られた数十年後、現在は共謀罪ができ、とても卑怯な世の中になったなーと思いました。


ぼくらの七日間戦争2
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<ぼくらの七日間戦争2>
 バブル経済のピーク時の作品です。学期試験に遅刻した生徒を教師はその試験を受けさせないと言い、生徒を排除していく教師のやり方に不満をもち、沖縄の無人島に逃避行するという内容です。沖縄では親が業者の薦めもあり、島をリゾート開発に踏み込もうとするが息子は島の自然を守りたいと反発している。
 冒頭の学期試験の遅刻を許さないという姿勢は、バブル経済を象徴とする内容で、借金の焦げ付きは許さない。どんどん行われる投資と借金社会。そこで嫌われるのは遅刻するもの。そもそも試験というものは人工的なもので、自然ではない。時計が無い時代は、日が出たら起きて日が暮れたら寝るもので、そこで寝坊することもあったでしょう。それを学期試験に遅刻した生徒は排除。それに意を唱えたものも同様に排除するという行いに教師は反省すらしていなく、むしろそれを楽しんでいる。
 演出としては、よど号ハイジャックを思わせるような内容ですが、なぜ、生徒はこのようなことに至ったのかは?教師の口からはいっこうに原因を発言せずにエンディングを迎えています。

 よど号ハイジャックや浅間山荘事件は、私も幼い頃はショッキングな事件として記憶にありますが、公明党が選挙の時に日本共産党へ3Kと評して「汚い、危険、北朝鮮」と広報していたことには残念に思っています。今、その時代を知らない世代に支えられていることで責任はどこにあるのでしょうか。


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