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夫婦割

2017-09-01 19:24:42 | 日記
 松尾スズキさんの「東京の夫婦」を購読して時々読んでますが

東京の夫婦
松尾スズキ
マガジンハウス


私の家でも 昨今 映画館での「夫婦割」が適用されるようになりました。

映画館は、サービスデー以外は通常料金

夫婦になって子が出来ると結構な値段の映画館入場となるので、次第に父親抜きで母と子が映画館に行くようになり、父親は単独でサービスデーの日に行くか個人の趣味で行動するような空気に分かれていきました。

私も正直、単独行動がしんどくなってきてたので
映画館での「夫婦割」適用は、今となってタイムリーでした。

夫婦割適用を機に、比較的近所にある、昔ながらの映画館に行ってきました。

「暑いところあっちこっち歩いて 無駄にお金使うよりいいんじゃないか?」

そうした会話からのきっかけで、ふらっと立ち寄った映画館。
時間帯を見ると、次に上映するのが「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」
パイレーツ・オブ・カリビアンのシリーズものだったが、アクションスケールはやっぱ凄かった。
以前、子供とディズニーランドのアトラクションに入った時の想い出話しにもなった。

子供が小さい頃は、「何みたい何みたい」と振り回されたが、今は時間を節約するための隠れ家
隠れ家と言ってバレちゃってるが、夫婦割ではあるが個人個人のプライベートな隠れ家だった。

夫婦割に味をしめた私は、夏の暑い時期にまた「夫婦割」で映画館に行った。
時間帯を見ると、次に上映するのが「怪盗グルーのミニオン大脱走」
夏休みの時期とも重なって、親子連れ、中学生グループと思われる姿もしばしばあった。

昔ながらの映画館といえど、中学生グループが映画館でウロウロしてる姿は、「なんか微笑ましい」いいものがあった。
映画のほうもCGアニメとあって、実写より動きが早く軽快。
久しぶりに見たGCアニメだったが、軽やかで笑福亭鶴瓶の吹き替えが面白かった。

笑福亭鶴瓶師匠も大御所なんだから「野党しっかりしろ!」とか、公であまり言わんといてー

野党だし、選挙終わったあとだし、終わってからも怒られてもどうにもならんし、数で負けてるし、叱咤だとしても何も変わらない。
いろいろ いろいろ 考えているうちに上映中に寝てしまって、気がつけば後半のクライマックスになっていて
「俺 イビキしてなかったか?」
と、聞くと
夫婦そろって 映画館内で居眠りしていたことがわかった。

何度か夫婦割で通うようになり、今度は「関ケ原観たいね」っていう話になった。
私は「関ケ原」観たいけど、宣伝方法と出ている役者の前作出ている映画などで観に行ったら、なんか別なものの応援してるみたいになって、気が進まないと言ってたが、

「あそこのシネコンだと昼食安く食べれる」

と言う理由でシネコンに行き、次に上映するのが「関ケ原」だったので観ることにした。

私の本命は「関ケ原」だったが、偶然「関ケ原」だったことを装って、シネコンの「関ケ原」ルームに夫婦割で入った。

内容はとても良かった。
別なものの応援という邪な感覚さえ湧かなければ、見応えのある映画だった。

「関ケ原」の映画を観る前日に私たち夫婦はかなり酷い夫婦喧嘩をしていた。

最近の私は、人前でも外見やイメージなど気にしてる場合じゃない考え方になっていた。
なので 人前で怒鳴ることもしばしば。
映画館に行く前日、私は知らない人達の前で大声で怒鳴った。
今後の事もあって、不明なことが不明なままで事が進みそうになったので怒鳴った。
YouTubeにアップされててもおかしくないくらいに大声で狂ったように怒鳴った。
狂ったように怒鳴ったことで、夫婦として機能しなくなった。

機能しなくなった私は、外出先で置き去りになった。
置き去りなろうが なるまいが 初動で不明なことを知りたかった。
初動より結果というが、結果怒鳴った私が悪くなるなら今後も困る。
初動で不明な点があったので、初動で解決できるような応えを見つけてほしかった。
私も初動から結果まで紳士的であれば良かったかもしれないが、紳士的な初動を求めても、そこが不明になって怒鳴った。結果怒鳴った私が悪いと、事を捻じ曲げられそうになったので踏ん張って怒鳴った。

夫婦として機能しなくなった私は、外出中置き去りになっても 夫婦として機能するまでそこを動かなかった。
若い夫婦の時代なら、とっくに不明な感じで機能しない夫婦で話しが進んでいたことだった。
若い夫婦のうちに機能すべきだったと、今になって後悔している。

初動 初心は肝心である。

私は怒鳴る性格の持ち主だ。しかし怒鳴っても夫婦に怪我を負わせたことはない
周囲の人は驚いたかもしれないが
夫婦に怪我を負わせたことがないことは、夫婦内で理解している。
私の性格の悪さは、誰にもマネしてほしくない。

悪いマネはしてほしくないという夫婦内理解となって
次の日また、夫婦割で映画館に行ったのだった。



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