ジキルとハイドって・・・?

2011-11-15 22:04:11 | 娘日記

秋ですね~。
今月の我が家は秋を満喫しております。

食欲の秋
読書の秋
芸術の秋
文化の秋
スポーツの秋

まずは食欲の秋のお話から・・・
秋の食べ物と言えば、いろいろあります・・・
梨にはじまって、まるちゃんリクエストの柿・・・
メロン、ぶどう、リンゴ、みかん、グレープフルーツ、キウイ、生プルーン、オレンジ、バナナと・・・
この頃、我が家が食した果物・・・です。
実りの秋ですね~!
それから、それから・・・
お出かけした際に、スイーツをお土産に買って家族で食したりしておりました。

次は読書の秋・・・
今回、私が読んだ本は、「朗読者」と「ジーキル博士とハイド氏」
それから・・・
まるちゃんが重松清さんの「青い鳥」を読んで感動してないてしまったそうです。

それから芸術の秋は・・・
映画鑑賞を今回も楽しんでおります。
ママ友さんと「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」
パパとまるちゃんと「ステキな金縛り」
その日の晩に「ろくでなし啄木」の演劇をWOWOWで鑑賞しました。
それから、まるちゃんと二人で「僕たちは世界を変えることができない。」
を鑑賞しました。
それから、それから・・・
スイーツの芸術も堪能しました。
私が外出した際に・・・
ベルギーのチョコレート屋さんのアイスクリームを家族のお土産に購入しました。
チョコがのっていて、しかもチョコレートがサンドしてあり、幾つかのアイスが層になっているチョコアイスのタルトです。
それから・・・
チョコレートの中に柔らかいクリームが入っていてる、チョコアイスのトリュフもいただきました。
二ヶ月前の時は・・・
フランスのチョコレート屋さんでチョコケーキとチョコがサンドされたマカロンと板チョコとアーモンドチョコを購入しました。
デリケートなチョコレート菓子が西洋スイーツの芸術だとしたら・・・
四季を感じ、目で楽しめる生菓子は和製スイーツの芸術です。
そんな訳で・・・
まるちゃんと外出した際に・・・
和菓子屋さんの秋の生菓子をまるちゃんリクエストで購入しました。
木枯らし、深秋、さざんか
後もう一つ・・・ちょっと名前を忘れてしまいましたが・・・
白い菊の形をした生菓子・・・の四種類です。


そして日本の文化も楽しませていただきました。
今年も・・・
毎年、恒例の全日本剣道選手権大会の模様をテレビから楽しませていただいきました。
今回は、昨年の優勝者の高鍋選手が下から山を登って頂に立ったのですね~。
お見事!
それから・・・日本の甘味・・・
まるちゃんが煎茶を入れてくれたので・・・
和菓子の生菓子と宮城の仙台銘菓もいただきました。
がんばれ~!ニッポン!
がんばれ~!東北!
そして・・・
先週、今週と・・・
日本の歴史ドラマ、大河ドラマで泣かされました。

そしてそしてスポーツの秋ですね。
ママ友さんとジョギングを楽しみました。
が、しかし今日のテニスはお休み。
昨夜の雨の影響でコートが使えなくて残念!
そして・・・
ピカくんは相変わらず、サッカー漬けです。
そんな訳で・・・夏前に買ったサッカーシューズがもう壊れしまいました。
紐がちぎれ、くつの部分は破け・・・
ピカくんがこの数ヶ月間がんばった証のようなボロボロなシューズくん。
ありがとう!お疲れ様でした。
そして、新しいサッカーシューズをパパと買いに行ったピカくんは・・・
さらにやる気満々でがんばっております。
そしてピカくんは・・・
今年もサッカー教室でサイクリングに出かけました。
パパはゴルフの練習に燃えております。
そうそう・・・
スポーツ観戦はパパが一番楽しんでおりますが、
パパはピカくんと・・・
WOWOWで世界ボクシングのパッキャオ選手の試合を楽しんでおりました。
それから何といっても・・・
サッカー日本代表のワールドカップアジア3次予選です。
アウェー戦の・・・
タジキスタン戦を観戦しました。
日本が3次予選を突破できて良かった。
そして・・・
本日の北朝鮮戦はピカくんと観戦しました。
これからパパがHDDに録画されている北朝鮮戦を観戦するので・・・
結果は内緒にしておいて・・・

これからもワールドカップ出場に向けて・・・
がんばれ~!ニッポン!
がんばれ~!ザックJAPAN!

こうやって・・・
我が家のこの頃のイベントを書き出してみると・・・
本当に小さい小さい秋の我が家のイベントばかりですが・・・(笑)
普通の毎日の中に、いっぱい幸せが溢れている事に気付かされます。

そして・・・
今回鑑賞した「僕たちに世界を変えることができない。」の映画を観て・・・
頻繁にウルウルしておりました。
カンボジアの現状と歴史を知りウルウル・・・
向井理くん達の演技でウルウル・・・
「青空」の唄でウルウル・・・
そして・・・
本当に・・・
こんな素敵な若者さん達がいたんだ~とウルウル・・・
難しい他国の社会問題やボランティアの話を取り上げた映画でしたが・・・
純粋に青春映画として、楽しませていただきました。
そして・・・
私は、若者さん達から元気をいただきました。
そしてまるちゃんは・・・
お兄さん達やお姉さん方から何か教えていただいたんじゃないでしょうか。
20代は子供から大人に変わるエネルギーがみなぎる充実した日々。
私とまるちゃんの世代の、ちょうど真ん中の世代の方々のお話で・・・
母と娘・・・
お互いに、少しだけジェネレーションギャップを埋められたような・・・
そんないい感じの映画でした。(悦)

そしてその映画の帰りに・・・
家族へ宮城県仙台の「萩の月」を買って帰りました。
それからその晩に大河ドラマの「江」で先週に引き続き・・・
またもや向井理くんに泣かされました。

日本はこの時代から太平の世に変わったのですね。
権力が一つに集中して・・・
質素、倹約のお侍様方のお陰で・・・約260年も・・・
それは・・・
外国と向き合わなくてはならない・・・時代まで続いたのですね。

そんな事を感じながら・・・
またその日に見た「僕たちは世界を変えることができない。」を思い出し・・・
太平の世を維持するのは本当に大変で・・・
一歩間違えれば、あっと間に戦乱の世に変わり・・・
今も昔も・・・
自分が仕えたもの者の下で・・・
自分達の太平の世を創るために・・・
自分の生活を守るために・・・
誰でも・・・
どこまでもどこまでも残酷になれてしまうのでしょうか?
そんな事を思いながら・・・
あれから読み終えた本の事を思い出しました。
「朗読者」 (作) ベルンハルト・シュリンク  (訳)松永 美穂 
こちらの本は、愛を読むひと」のタイトルで映画化されておりました。
私が以前に鑑賞した映画ですが、それがきっかけで原作も読んでみたくなりました。
原作では、ミヒャエルの心の内が詳細に描かれており・・・
彼がもがきながら・・・ハンナをどう思い、どう感じていたのか・・・
具体的に知る事が出来ました。
そして読み終えてから・・・あとがきも読みました。
そちらには・・・
内容が衝撃的過ぎるので、二度読むと内容がよく理解できるような事が記されておりました。
しかし今の私はまだ1回しか読んでおりません。
それでも・・・登場人物の感情の動きや厳しい出来事を冷静に読みきることができました。
なぜなら・・・「愛を読むひと」から一度、朗読してもらっていたからです。
もし映画ではなく、先にこちらの本と出会っていたら・・・
あとがき通り2回読まないと・・・
この本に詰まっている、沢山の事が理解できなかったと思います。
それでもまだ、完全には理解できていないのかもしれませんが・・・
しかし映像化された映画鑑賞後だからこそ・・・
私の行ったことの無い国や時代の映像が・・・
本を読みながら美しいく頭に浮かんでくるのです。
そして、映画に出てこなかったシーンは興味深く読み込みました。
その中でも・・・
ミヒャエルがヒッチハイクで乗せてもらったトラックの運転手さんとの会話文が・・・
頭から離れないのです。
そして、そして・・・
やはり・・・
あの暗い時代の波紋は、誰にでもどこまでもどこまでも広がっていく事を思い知らされました。
それでも・・・
こちらの作品がフィクションだったから出来る美しい結末に心打たれました。
その結末はなんの解決にもなっていませんが・・・
ハンナの紫のお茶の缶が・・・
暗い時代の波紋が広がっていく、その先の・・・
生き延びた娘の手に渡ってよかったです。

そして話はまた映画の話に戻りますが・・・
幽霊が証言台に立つ裁判のお話の・・・「ステキな金縛り」ですが・・・
こちらの作品は「愛を読むひと」のような悲しい裁判のお話ではなく・・・
心温まる裁判のお話でした。
やはり、三谷幸喜監督作品ですね~。
まるちゃんは、今年一番笑った作品だったようで・・・
沢山笑ってました。
もちろん!私とパパも大笑いしましたが・・・
まるちゃんには私達よりも更に笑いのツボがあったらしく・・・
誰も笑っていないシーンでも大声で笑ってました。
ですから・・・
思わず・・・「もう少し静かに」と注意してしまいました~。(笑)
それでも・・・
最後は・・・ホロホロっとしちゃいました。
もしかしたら負の心さえ持っていなければ・・・
幽霊はいい幽霊ばかりなのかも~。
戦争や紛争に虐殺などで憎しみや悲しみが多かった負の歴史があるから・・・
映画などで、ゾンビや怪談話に出てくるような幽霊が描かれるのでしょうか。
それにしても・・・
「ステキな金縛り」の作品の落ち武者さんの冤罪が・・・
作品の中の現代人に理解されて良かった。

そしてそして・・・
「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」では・・・
エンターテイメントアクション映画でしたが・・・
クラシカルな時代の作品で、衣装に建物やセットの装飾品に美術品が素敵~でした!
映画は、映像で具体的に物を表現してくれるからいいですね~。
目の肥やしになります。
そうそう・・・
私が三銃士に出てくる若者のダルタニアンを初めて知ったのは・・・
三谷幸喜さん脚本の人形劇番組だったんですよね~。
そして、日本的ですが・・・
ミネフジコみたいなミラ・ジョヴォヴィッチさん演じるミレディがカッコよかった~。

それからそそれからまたまた読書の話に戻って・・・
三銃士のお話から、二世紀後くらいに書かれた・・・
「ジキール博士とハイド氏」 (作)R.L.スティーヴンスン (訳)海保 眞夫
を本日読み終えました。
こちらの本は古書店で「朗読者」を購入した際に一緒に購入しました。
これまでにも、「ジキルとハイド」は、善人と悪人を表すような比喩で・・・
たびたび、耳にしたことはありましたし、演劇にもなっているのは知ってはいましたが・・・
原作を知らなかったので、文学を楽しむ秋ということで、古書店で購入してみました。
やはり、人間は誰しもが善と悪を持ち合わせているのでしょうか?
ジキール博士のように穏やかな人柄で、知識人で科学者ゆえの苦悩から・・・
ハイド氏を創り出してしまったのは理解できました。

そして人間は神様ではないから・・・
誰でもジキルとハイドを持っていて・・・
そのバランスをコントロールできるようになることが・・・
大人になるということなのでしょうか?

世界中の人がジキルの比率を高めるには・・・
学んで、我慢して、大きな視野を持てる人を増やせばいいのでしょうか?

識字率を高め、秩序を保ち、豊かで平和で文化的な日々が続けば・・・
ジキルの比率を高くしていられるかもしれませんが・・・
資源やエネルギーが減り、貧困者が増え、略奪や紛争、戦争がはじまってしまえば・・・
ハイドの比率が高くなってしまうのでしょうか?
また「僕たちに世界を変えることができない。」の映画を思い出し・・・
そんな事を感じながら・・・
さらに読み続け・・・
最後はジキール博士の告白文でこちらの話は終るのですが・・・
この告白文での結末が・・・
夏目漱石の「こころ」の作品の終り方に似ているな~・・・と感じました。
そしていつもの様に・・・更にページをめくって・・・
解説を読んでみると・・・
「ジキール博士とハイド氏」の作品がイギリスで出版された事を知り・・・
やはり、夏目漱石がスティーヴンスンさんの作品に影響されていた事を知りました。

やっぱり・・・日本は・・・
この時代の少し前から・・・外国と向き合って・・・
幾つもの試練を耐え、高い高い壁を幾つも乗り越えて・・・
ジキルでいられる時もあれば、時にはハイドにもなって・・・
やっと、現代の平和な日本が創り出されたのですね~。
そう考えると・・・
感慨深い私の芸術の秋でした~。
ゴッホの作品と同様、私が日本の文化に触れはじめた青春時代から・・・
ちょうど1世紀前に書かれた作品に思いを馳せてみました。

そんな中、
「ろくでなし啄木」の演劇もWOWOWで鑑賞しました。
石川啄木のことは学校で習いましたが、それがジキルの啄木なら・・・
「ろくでなし啄木」に出てくる石川啄木は、ハイドでした。
何ともハードでコミカルな演劇でした。
それよりなにより・・・こちらの演劇が放送された時は・・・
私は食事の用意をしながらだったのですが・・・
三人の若手俳優さん方から熱の入った演技を観せていただき・・・
すっかり魅せられてしまいました~。
途中で、料理していた私の手がすっかり止まってしまい・・・
またまた一人で見入ってしまいました。
それでも、なんとか食事の準備も整い、
風呂上りのパパとピカくん、それに自分の部屋で宿題をやっていたまるちゃんが・・・
食卓に着くと・・・
私が強引にチャンネル権を奪いました。
人前ではジキルでいる私です。
本当は・・・
家族の前でもジキルでいたいのですが・・・やっぱりハイドな私でした。(笑)
するとパパが・・・
TV画面に視線を送り・・・
「こんなに台詞を覚えられるなんて、すげ~」と感心しておりました。(笑)
結局、家族は途中からで内容は理解しないままでしたが・・・
熱のこもった演技を感心して一緒に見ておりました。
それでも・・・やっぱり脚本も演出も面白かった~。
特に私のお気に入りで、芸が細かいな~と感心したのが・・・
リンゴとみかんの記憶違いのシーン。
ハードな話の中にも・・・
人のテキトーな記憶力がコミカルに描かれていて・・・
さすが三谷作品って感じました。

そんな訳で・・・
今月も秋を楽しんでおりますが・・・
もっと、もっと、読書を楽しみたいです。

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