in 東京 空篇

8月30、31日と東京へ行ってきた。


行きは飛行機にした。初の国内線だ。
１時間前に大阪空港に到着。
うろうろおろおろしながら、なんとかチェックインをする。
お土産コーナーがなかなか見つからずにうろうろ。あっちへ行き、こっちへ行きした。
うろうろしているうちに見つかったのはいいが、時間があまりない。
一つは決まっていたのでそれを買って、もう一つ時間がないながらも、ざざっと目を通して、なんとかいい感じのものを見つけて無事購入。

それからセキュリティチェックなるものを受けないといけないのはわかっているのだけど、場所がどこか分からない。
んーここだろうか・・・と不安になりながらも入っていくと、ちゃんと合っていてホッとした。
ポケットから携帯電話を取り出し、トレーに入れる。
スムーズに検査が終わり、搭乗口へと急ぐ。
トイレに行ったり、一服していたりしたら出発時間間近になってた、にも関わらずに飛行機を写メでぱちり。それを急いでお母さんに送る。
前に海外に行ったときには、観光バスに羽が生えたみたいなのだったけど、今度はちゃんとした飛行機だった。


席を見つけたのはいいが、窓側指定していたので、通路側に座っていたお二人に「すみません」と言いながらどいてもらう。
なんか狭かったなー。新幹線の方がゆとりがあると思った。
隣の人が肘を私の方まで突き出してきたり、足を広げて座っているから、足が当たったりしたのがちょっと不快だった。
でも、初めてのちゃんとした飛行機にテンションが上がる。
前に乗ったのは海外に行くにもかかわらず、かなりゆるい感じの飛行機だった。
椅子は取ってつけたような簡単なもので、席も、テレビで見るようなものじゃなく、３列３列という見事なバスぶりだった。
しかし今回は違う。ちゃんと３列４列３列だった。
思ったより混んでいたのがびっくりだったなあ。

暫くすると飛行機が動き出した。
ゆっくりとタクシングを始めた。
どこまで行くのかなーと見ていた。くねくね何度も曲がって、ようやくそれらしい滑走路へ進入。
モーター音が大きくなっていく。いよいよだ、と思った瞬間に走り出した。
この瞬間がなんとも言えない。いい意味じゃなくて、やっぱり怖い。
おおおおお、走り出したよ。車みたいだよ。と思っているうちに浮いたのが分かる。
一瞬フワッと浮いて、ちょっと下がる感じがして、また上がっていく。
ちょうど羽の横だったのでちゃんと真下が見えなかったが、後方に街がだんだんと小さくなっていくのがわかる。
あー飛んでる、と思った。私、飛んでる、って。

酔ったらいやなので寝ることにした。
だけどやっぱり興奮しているせいか眠れない。何十分かずーっと目を閉じていたのだけど、諦めて目を開けた。瞬間に驚いた。
そこは、あまりにも綺麗な空の上だった。
雨が降っていて、地上はあんなにも天気が悪かったのに、空は見事に晴れて澄んでいた。

きれいだった。

写真を撮っていいのを知らなかったのが痛いなー。あれはぜひ収めておきたかった。
心の中で「スカイクロラや。あの表紙と一緒や」とずっと思ってた。

東京までは５０分で、タクシングがおそらく５分はあったし、着陸には１０分だと言っていたので、空に居る時間はそんなになかった。

しばらくすると「まもなく着陸態勢に入ります」というアナウンスが流れた。
雲の間を抜ける。翼に雲があたり、流れているのが見える。綺麗だとまた思った。
まだ空は綺麗な青で、入道雲がいくつもあった。
「ラピュタは本当にあったんだ！」と言いたかったな。バカみただけど。
誰かと一緒だったら絶対言ってただろうなあ。

そんなこんなのうちに地上が見えてきた。窓にしずくが当たる。雨が降っているのがわかる。

あっと言う間に高度が下がって、着陸態勢に入った。
突然機体がガタガタ揺れる。地上に降りた。

もうちょっと空にいたかった、と思った。