漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0759

2021-11-27 19:12:26 | 古今和歌集

やましろの よどのわかごも かりにだに こぬひとたのむ われぞはかなき

山城の 淀の若菰 かりにだに 来ぬ人とたのむ われぞはかなき

 

よみ人知らず

 

 仮そめにさえ来てくれない人をあてにする私は、何とはかないことか。

 「山城の 淀の若菰」が序詞として「狩り」を導いています。その「狩り」が同音の「仮」との掛詞になっているのは 0755 と同じですね。相愛の関係が終わってしまっているとわかっているのに相手を待ってしまう、切ない恋心です。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。